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福祉の現場に「評論家」は要らない。

一言で言いますと、福祉職の離職理由の中にある「人間関係」「忙し過ぎる」においては、他人の介護や支援を見て「ああいうのはダメ」「そのやり方はダメ」と言う事です。

安全に関する事については言うまでもなく、すぐに修正する事です。その時も「何やってんの?」みたいな雰囲気は出さないようにしてほしいです。さりげなくカッコよく手伝って下さい。

ご利用者の満足度を高め、一緒に働く仲間を「チーム」として機能すれば、職場の雰囲気も良くなり、スタッフの笑顔も増えるとご利用者の笑顔を増えます。

ひとつ横道に逸れますが、ご利用者によっては一言で言うと「勝手」であったり、「ワガママ」であったりする事もあります。

そんな時も「それは出来ません」と一言で断るのではなく、話題や場所を変えたりしながら介護保険や社会保障制度の範囲を超える要望に関しては、「お世話」ではなく「お手伝い」をするというスタンスで接する必要があります。

ご利用者にとって一番良い職員は「何でもやってくれる人」になりがちです。それが福祉サービスの範疇を超えた内容にならないようにするのも「支援技術」のひとつです。

「お世話」と「支援」の線引きをご利用者に説明するまでもなく、快適な生活を支えて自分で出来る事を多く引き出しながら、「まだまだ捨てたもんじゃないな」というマインドチェンジとモチベーションを高めていけるように「チーム」として取り組んでいけるのが理想です。

そして話は戻ります。「ああいうのはダメ」と人の支援を見て言う余裕があるなら、評論するのではなく実践して「魅せる」事を増やしていけば、「なるほど」が増えて「それはいい、私もやろう!」という空気になります。

コールがなれば取り合いになるくらい…あ、ここでなかなか現場に出ない人も居ます。そこは気にしないというか、現場に入った数だけ技術も信頼も積み重なります。

先に書いた事を実践していけば、コールが鳴る前に環境を整える先手の対応が出来ますから、コールが鳴るのも必然的に減ります。

夜勤時は本当に人が少なくて大変ですが、日中において満足度が高ければ夜は安心して眠れる方も増えます。日中にコミュニケーションをしっかり取れると夜間はスタッフが少なくて大変という認識を持つご利用者も必ず居ます。

特に高齢者においては、私達福祉職以上に苦労や努力をされてます。これは私達が三食当たり前に食べれるだけでも言える事です。

現場において人の支援を見てあれこれ言う時間があれば、手を動かすか手伝える余裕があるということです。

打算的な言い方になりますが、本当の意味で「チーム」にすれば「助け合える」文化が出来ます。評論する場面はご利用者もよく見ています。

まぁ、綺麗事を並べてとこれを読んで思う方もいるでしょうが、現場に評論家が居るのは福祉の現場だけではないでしょうか?

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