見出し画像

トヨタ自動車の自動運転関連ソフトウェアやスマート・シティ(Woven City)などの新領域を手掛けるWoven Planet Group(ウーブン・プラネット・グループ)は2021年1月29日午後、オープニングイベント「The Genesis」のライブ配信を行った。
ウーブンプラネットグループは、2018年3月に設立されたトヨタ・リサーチ・インスティテュート・アドバンスト・デベロップメント株式会社(Toyota Research Institute - Advanced Development, Inc.、略称:TRI-AD)を前身としており、Woven Planet Holdingsの下に、事業会社であるウーブン・コア株式会社(Woven Core, Inc.、略称:Woven Core)とウーブン・アルファ株式会社(Woven Alpha, Inc.、略称:Woven Alpha)、投資ファンドであるウーブン・キャピタル(Woven Capital, L.P.、略称:Woven Capital)がある。
詳細記事は下記に示しているが、Smart Cityに関して考察したいと思う。

画像1

Sidewalk Labs (カナダにおけるSmart city計画)撤退

カナダでも2017年10月にGoogleの親会社であるAlphabet傘下のSidewalk Labs(サイドウォークラボ)が、トロントのウォーターフロントエリアをスマートシティとして再開発することを発表し、世界各国で取り組まれているような、交通手段や不動産を“スマート化”する取り組みとは異なり、スマートな都市を“土地開発から”つくることを目指していたが、2020年5月に終わりを告げた。

終わりになってしまった理由としては、住民が個人情報の取り扱いに対して懸念を示したからだ。

データが集まらない=儲からない=撤退という企業の論理によって、トロントの都市問題は放置された。本来なら、国や自治体が責任を持つべき住宅供給や交通機関の改善は、個人データの収集を目的とする企業が請け負ったことで難航した。ビッグデータなどあえて絡ませず、正面から住宅と交通の改善に取り組んでいたなら、少なくとも2年半の膨大な経費とエネルギーは無駄にならなかったろう
引用元:https://globe.asahi.com/article/13756142

住民はテクノロジー企業の実験台としての取り扱いを感じ、心が離れていってしまったのだろう。もっと住民への住みやすさの改善にデータが使われている様子があれば、まだ結果を違っていたのかもしれない。

Smart cityに期待するところ

やはり実験的にSmart cityを始めるのは反対で、技術が住民の人のためになっており、それに対してお金を払って、cityとしてサステナブルに繋がっている状態が良いと思っています。ビジネスとして成り立っている状態。実験という建前だとやはり情報だけ集めるというマインドになりがちになってしまう。住民の人に喜んでもらわないと撤退になる、赤字になるくらいの覚悟でやることが重要だと思っています。

Smart cityの大きなコンセプトとして、個人的には「非効率さ」と「効率さ」が上手く共存する社会であってほしい。人間としての幸せの追求は「非効率さ」あり、それ以外のものめんどくさいものはスマートシティが解決してくれる世界。
ここの「非効率さ」というのは、「こだわり」とも言い換えられる。

コーヒーマシンという便利なものがあるのに、自分で豆を挽いて、抽出温度に気を使い、一杯一杯にこだわる。
クーラーもベットもある部屋を飛び出し、キャンプをする。

この非効率さ、こだわりがロボットではない人間そのものらしさがあると思っている。将来の子供たちにも「こだわり」を持ってほしい。広く浅い効率の良いところはAI、ロボットが解決してくれる。受験勉強などではなく、自分の幸せをとことん追求してほしいと思う。
そこに集中できるように、運転のいらない、事故のない世界を実現するに当たって、自動運転があるべきだと思っています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?