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同じ語尾の連続を修正する4つの方法

・同じ語尾が続いてしまう。
・語尾の修正に時間がかかる。
・使える語尾のパターン増やしたい。

文章を書くにあたってこういった悩みを持っている方が多いのではないでしょうか。

私はこれまで文章術の本を20冊以上読み、様々な文章講座を受講し、その中で身につけた方法を意識的に使うようにしました。

その結果、語尾の修正にかかる時間が格段に減り、1発で読みやすい語尾を使い、文章を書けることが増えました。

今回は私自身が実際に使用している「同じ語尾の連続を修正する4つの方法」を紹介します。


おすすめの語尾5選

おすすめしたい語尾は以下の5つです。

・です。ます。

・でした。ました。

・ません。

・か。

・ください。

中でも、まずは「です。ます。」「でした。ました。」を使いこなせるようになることをおすすめします。普段の会話、言葉や文章を使うなど、日常的な使用頻度が高いからです。

これまで「です。ます。」「でした。ました。」を使って話したことがない、書いたことがない方はいないと思います。こういった点から書き手が書きやすく、読み手も読みやすいです。

また書きやすいということは、誤った使い方をしにくくなり、読みやすいということは、誤った解釈をしにくくなるとも言えます。

語尾のそのもののバリーションを増やすのは大事です。ただまずは「です。ます。」「でした。ました。」を使いこなすことの方が重要で優先すべきです。

注意が必要な語尾

注意が必要な語尾は「でしょう」です。

その理由は「でしょう」が持つ推測の意味にあります。この推測の意味があるため、「でしょう。」の前後には理由を入れなければいけません。

理由を無理やり文章に入れなければいけないため、使い方を間違える恐れがあります。

また、この推測の意味には主張が弱くなるといったデメットもあります。そもそも文章を書く目的の大半は、自分の考え、主張を伝えることです。

そういった点からも、語尾に「でしょう」を使う際は注意が必要で、あまりおすすめできません。

初心者は避けた方がいい語尾

初心者は避けた方がいい語尾は「体言止め」「ですよね」です。

・ 体言止め

「体言止め」は、おすすめの語尾とは違い、日常での使用頻度が低い表現です。そのため、書き手は書き慣れておらず、読み手は読み慣れていません。読みにくい体言止めは初心者のうちは極力避けたほうがいいです。

ただ、体言止めには文章のリズムを良くする、主張を強めるというメリットがあります。連続する語尾を修正するためではなく、意識的に文章のリズムを変えるといった理由で使えるのであれば、有用な表現だと言えます。

 ・ですよね

「ですよね」には、主張を押し付け、読み手を巻き込もうとする意味合いがあります。

内容に共感できる人にはいいですが、共感できない人には不快な表現になります。

例文

おでんといえば、こんにゃくですよね。

共感できる読み手はいいかもしれませんが、仮に他の具材が好きな場合、勝手に押し付けるなという気持ちになったと思います。

万人が共感できる話題ならいいですが、それ以外の場合、読み手を不快にさせてしまいます。そのため「ですよね」は極力避けたほうがいい語尾です。

同じ語尾の連続は何回まで?

同じ語尾は、2回までに抑えるべきで、できれば連続しないほうがいいです。語尾が連続するほど、文章のリズムが悪くなるからです。

例文1

同じ語尾は、できれば連続しないほうがいいです。

連続すると文章のリズムが悪くなるからです。

そのため、語尾は連続しないよう気をつけたほうがいいです。

例文2

同じ語尾は、できれば連続しないほうがいいです。

連続すると文章のリズムが悪くなります。

そのため、語尾は連続しないよう気をつけましょう。

同じ内容ですが、例文1では、「です」が連続し、くどい表現になっています。

そのため、同じ語尾は、2回までに抑え、できれば連続しないよう気をつけましょう。

同じ語尾の連続を修正する4つの方法

語尾を修正することは、既存の文章を変えるため、それぞれデメリットがあります。デメリットを意識し、文章に影響が少ないもので語尾を修正するようにしましょう。私の経験上、デメリットが少ないと感じている順に紹介します。

 ・文章を省略する

文章を省略するというのは、同じ語尾が続く場合に、同じ語尾の文章のいずれかを消すという方法です。ただ省略することにより、説明不足な文章になる可能性があるというデメリットがあります。

一方で、冗長だった文章が、消すことで無駄な部分が省かれ、読みやすくなる可能性があるというメリットもあります。

例文1

語尾を修正する方法として、文章を省略するというやり方があります。

ここでの省略とは、文章自体を消すことを意味します。

この方法には強調したい部分が変わるといったデメリットが存在します。

例文2

語尾を修正する方法として、文章を省略するというやり方があります。

この方法には強調したい部分が変わるといったデメリットが存在します。

2文目を省略することで文章がすっきりしました。

こういった場合には、文章を省略し語尾の連続を修正しましょう。

 ・文章を修正する

ここでいう文章を修正するというのは、前後の文を入れ替えて、語尾を修正するという方法です。前後の文を入れ替えることで、強調したい場所が変わることになってしまいます。

例文1

語尾の修正する方法として、文章を修正するというやり方があります。

この方法には強調したい部分が変わるといったデメリットが存在します。

例文を用いて具体的に紹介します。

修正文

語尾の修正する方法として、文章を修正するというやり方があります。

この方法のデメリットは、強調したい場所が変わることです。

例文を用いて具体的に紹介します。

強く主張したい文章以外で、この方法を使うようにしましょう。

・ 文章を追加する

この方法では、理由(「からです。ためです。」)の文章を追加します。

追加することで、文章が冗長になり、読みにくくなる可能性があります。

例文1

語尾の修正する方法として、文章を修正するというやり方があります。

この方法には強調したい部分が変わるといったデメリットが存在します。

例文を用いて具体的に紹介します。

例文2

語尾の修正する方法として、文章を修正するというやり方があります。

この方法には強調したい部分が変わるといったデメリットが存在します。

その理由は、文章の順番が変わってしまうからです。

例文を用いて具体的に紹介します。

何を言いたいかが分かりにくい、引き伸ばしていると違和感がある場合以外で使いましょう。

 ・文章をつなげる

同じ語尾が連続する2つの文章をつなげることで、語尾を修正する方法です。

1文が長くなってしまうため、伝わりにくい文章となってしまう可能性があります。

例文

語尾の修正する方法として、文章を修正するというやり方があります。

この方法には強調したい部分が変わるといったデメリットが存在します。

例文を用いて具体的に紹介します。

修正文

語尾の修正する方法として、文章を省略するというやり方があります。

強調したい部分が変わるといったデメリットがあり、実際に例文を用いて具体的に紹介します。

1文40~60文字が理想といわれています。2文合わせて60文字以内に収まる場合にこの方法を使うようにしましょう。また読みやすい文章というのは、一文一義(一文に一つの意味)と言われています。

2文合わせるとこの法則が崩れてしまうことが多いため、どうしてもの場合を除き、この方法は極力避けましょう。

まとめ

語尾の修正というと、語尾を覚えるほど、引き出しが増えたような気がすると思います。ただ実際にはその逆で、汎用性が高い最小限の語尾を覚えて、その語尾を上手く使いこなせるようになる方が文章の質は確実に上がります。

同じ語尾を使い続けた方が、その使い方に慣れるからです。特に初心者のうちは、色々な語尾に囚われ過ぎてしまうとどれも上手く使えないといった状態に陥りがちです。

まずは、今回紹介したおすすめの語尾と上3つの修正方法に絞り、使っていくことをおすすめします。

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