立の家恋々

立の家恋々

最近の記事

思い出落語(その3)

二回生になる春合宿。 春合宿だけは毎年場所を変える風習があって、近くに発表させていただける老人ホームなどがあること。 なるべく安く過ごせて、OBも来やすくて、でも脱走できなさそうなところで、ソフトボールが出来る広場のあることが条件だった。 あいも変わらず、ネタ覚えも悪く事前にマンツーマン練習を見ていただく回数も少なく、不安のナカ全体練習。 何故かこの全体練習の高座の出来がまあまあ良かった。 (こういうフロックを当然ながら技術部長は見逃さない) やっぱり演り直し。 演り直しの全

    • 思い出落語(その2)

      立の家恋々 たつのやこいこい 当時の立命落研のOBには、恋という字が付いている人はいなかった。他の5人の芸名よりシュっとしているように思った。ただそれだけの思い出しかない。 前期の試験が終わるころ、どっぷり落研生活の沼にハマっていた。朝起きて学校に行ったらBOX直行。落語の本を読んだり、プロやOBの音源を聴きたおし、夕方になるとプロの落語会を観に行ったり。授業に出た覚えが全く無い。(いまだに試験会場の場所が分からないって夢を見たりする。)8月末に上京し「新宿末廣亭」で、志

      • 思い出落語(その1)

        今を去る事31年前、もやしみたいな新入生は新入生勧誘の出店めぐりをしていた。その新入生濱野豊くんは、「関関同立」「現役合格」という目標だけを追っかけて受験勉強に励み、見事追加合格。(募集人数に対し欠員が出たため。高校には何点足りなかったか連絡があり、後で聞くと2点足りなかったらしい。) 拾っていただいた立命館大学に恩返しが出来るクラブは無いんかな?と、「学園祭実行事務局」に話を聞きに行くと、けんもほろろ。ボぉーっと歩いてると、提灯のかかった出店に「なんか勘亭流みたいな字」で「

      思い出落語(その3)