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朝起きて、ワクワクする社会を作る

子供みたいな目標を掲げて、昨年会社を創業した。誰もが幼いころ持っている気持ち、大人になるにつれて段々と忘れていってしまう気持ち。その気持ちを生活の中に少しでも感じてもらえる空間やモノをこれから作っていきたいと思う。

なぜ、この想いを目標に掲げるに至ったのか、少しだけ話させてくれれば嬉しい。


幼いころは誰もが、何にでもワクワクしていた。朝起きて、友達と遊びに行く、ゲームをする、本を読む、かけっこだってよかった。

夜眠る前には「明日、何しようかなー」と考えてしまう。毎日新鮮な驚きがあって、毎朝ワクワクしていた。

大人になると仕事があって、ほかにもやることが多い。義務や責任が増えて、だんだんと「朝起きるのがおっくー」になる。あれほど楽しみにしていた次の日の朝が、眠る前に怖くなってしまうことだってある。

僕も会社員として働いているときに、そういう気持ちになることが多かった。特に健康経営に関わる部署にいたため、よりそう感じることが多かったのかもしれない。会社の中で体調を崩す人の話を聞いていると、何とも言えない気持ちになった。僕自身も経験があるので、相手に寄り添いながらたくさんの人の悩みを聞いた。体調を崩している人や管理職など、社内の人だけでも延べ100人以上の悩みや半生を聞いた。


2019年に会社を辞めたあと、学びなおしたい分野があり、地元沖縄へと帰った。学びながらも、これからなにを生業にするか色々と考えていた。

2020年の初めに世界を一変するような「コロナ」というウイルスが猛威を振るった。終わりの見えないコロナとの共存が始まった。

当然、観光を生業にしている沖縄には壊滅的なダメージが及んだ。僕の父が営んでいるホテルにも少なくないダメージをもたらし、稼ぎ時の月に稼働率が30%を下回ることもあった。

僕にできることはないかと思い、ホテル事業について学び、観光業について学び、マーケティングについて学んだ。そして、父の手助けをした。

上手くいったこともあれば、上手くいかなかったこともあった。足掻いているだけに見えたかもしれない。それでも、「コロナ」というものに、黙って飲み込まれていくのだけは嫌だった。

緊急事態宣言が明け、父や取引先の方から感謝の言葉をいただいた。コロナ禍でも打てる手だてを考え、取り組んだことが評価されたからだった。

出来たこと、出来なかったことを数えると、上手くいかなかったことの方が多いかもしれない。自分の不甲斐なさに下唇を噛んだことが何度あっただろうか。それでも、感謝をしてくれる人がいた。そして、父と同じようにコロナで困っている人が大勢いる事に気付いた。

僕に何とか出来ることなら、何とかしたい。それが創業の原動力になった。

創業へ向けて動く中で、驚くべき発見があった。それは、朝の訪れが楽しみになっていたことだ。ここから大きな気づきを得た。

人は、「朝起きて、ワクワクすることがあれば、幸せになれる」ことだ。夢中になれることでなくても、小さな喜びが翌朝にあるだけで、眠るのが心地よくなる。朝起きるのさえ、楽しみになる。

朝起きるとワクワクすることがあるだけで、夜眠るのが楽になり、朝から幸せな気持ちになれる。そんな社会を作ることが出来れば、日本中で幸せな人が増えるかもしれない。

だからこそ、子供みたいな目標を掲げて、その実現に向けて取り組んでいきたい。






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