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箸は日本人の食生活を変えた

日本の食事作法は箸に始まり箸に終わると言われます。日本人は昔から手先が器用であると言われています。その理由の一つに食事にフォークやスプーンでなく、お箸を使い続けたからと言うものがあります。間違いではないでしょう。

紀元前16世紀の中国と言いますから、歴史は相当古いですよね。37世紀の時間を経て現在世界で最も食事にお箸を使うのは日本だそうです。日本人はお箸を使って料理をつかむだけではなく、時にスプーンのようにすくってみたり、ナイフ代わりに料理を切ってみたり、フォークのように刺してみたりもします。

ピクニックに行ってお箸を携えていくのを忘れてしまったのに気が付き、その辺の木の枝の小さいところを折って箸代わりにしたことを覚えていますが、箸の発明てそんなものだったかもしれませんね。

日本の箸が細いのは、魚の細かいところまで食べやすいようとの工夫なんだそうです。日本の箸は鍋の中にあるいろいろな具材を軽くキャッチできます。最もなべ料理に向いている食事用器具ということです。

日本のなべ料理は世界的にみても珍しいのだけど、箸やフォークとかの食事用器具を考えてみれば、日本でなべ料理が発達したことが理解できるというもの。世界の食文化を見てみると手で直接料理をつかんで食べる手食文化が4割ほど、約3割がフォークやナイフを使うかカトラリー(食事用器具)食文化、残りの3割が箸食文化と言われています。

手食文化ではぐつぐつ煮えているような鍋に直接手を入れて食材をつかむことはできませんので、当然、日本のような鍋の楽しみ方はできません。テーブルマナーなどいろいろヨーロッパから日本に取り入れられましたが、ほんのこの間までヨーロッパ人は手で食事をしていたのです。私は日本人の方が「道」を知っていてきれいに食べていると思うのですが。

日本人はご飯を食べるとき、茶わんやどんぶりなどを左手に持って食べるのですが、食器を手に持つのは世界的に珍しい。ようです。韓国ではそれを乞食食いと言ってタブーとなっているだそうですよ。中国ではご飯はは左手に持って良いが、そのほかはマナー違反。麺類などはレンゲを使う。

割りばしができたのは江戸時代末期だそうです。

ところでフランスのポトフは英語ではhot pot。なべ料理はすべてhot potです。

私は飛行機の中の機内食はお箸よりフォークやナイフの方を使うのが好きです。その方が食べやすい、速く食べることができる、私にとってはそうです。

日本に仏教を広め、お箸による料理作法を広めたのは聖徳太子だとか。

まあ、食事ができればそうあれこれ言わなくてもいいとは思いますが、箸の持ち方も傍目で見て美しい方がいいのは確かですよね。箸とは違うのですが、海外のドラマの中でペンの持ち方がどうも気になって仕方がありません。学校で注意されることはないのでしょうか。

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