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ノルウェー人はスキーを履いて生まれる!日本人は?

ノルウェーでは11月になると間違いなく雪が降ります。そして、それは春まで溶けないのです。3月下旬、あるいは4月初旬に溶けることもありますが、再び4月20日くらいにドカッと降ったりします。

そんなノルウェーの人たちはさすがオリンピックでは金メダルをさらっていきますよね。何しろ彼らは物心つくとすぐに雪遊びをし、スキーを履いているのですから。幼稚園児たちも幼稚園の中に小さな山を作って遊んだりしていました。

私がノルウェーに住み始めたころ、夫がスキーやらスキー靴やら一式買ってくれて家の近くの山(丘?実際英語ではイギリスでは600m以上、アメリカでは1000m以上でないと山とは呼びません)にスキーに行きました。雪の上に立ち、夫に後ろから押されて5mも滑ったでしょうか(スキーをしたのではなくただ押されてそのままの体制で前に進んだだけです)。そしてひっくり返って、それが私の初滑りで、最初で最後のスキーでした。

そのスキーの帰り凍り付いた池があり、夫がスケートを披露してくれて…。やはり北欧の人たちはスキーもスケートも幼いころから楽しんできているんですから…上手でした。

夫は冬の間、毎日のように仕事、あるいは大学から帰ってくると近くの山に行き、ひと滑りして帰ってきていました。その間、ほんの20~30分くらい。雪が、山が本当に身近な存在でした。日本でも北の方の人たちはそんなことをして冬を楽しんでいるのでしょうか。

オスロの我が家の窓からスキージャンプで世界に知られているホルメンコーレンのジャンプ場が見えていました。実際にそこに行き見上げてみました。階段を上って滑り降りるところまでにも行ってみましたが、ものすごく高い、よくもあんなところをジャンプして降りると思ってしまったことがあります。

スキージャンプって今はスポーツになっていますが、もとをただせば、人に刑を与えるための一つの手段だったとか、人間て本当によくも様々に残酷なことを考えつくものだと思います。

ところでノルウェー人はスキーを履いて生まれてくる、なんて言われています。ノルウェーの人に日本人は銀のスプーンを口の中に入れて生まれてくる、なんて言われたのだけどどうでしょうか?

ノルウェーの雪ですが、春がやってくると溶けた雪が流れるすずやかな音があちこちから聞こえてきます。まさに春の音、本当、まるでスメタナの曲の世界に入ったような気がしますよ。

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