3/30（水）お好み焼きとドライブ・マイ・カー
うちの会社にはリフレッシュ休暇制度があり、3年勤続するごとに3日間の休暇が与えられる。ただし年度を跨いだ繰り越しはできないので、3月末までに使わないと消滅しちゃう。この1年は緊急事態宣言とマンボウがつづき、旅行のタイミングを失ったまま気がつきゃ年度末。とはいえせっかくの権利を放棄するのももったいないんで、3/30〜31で休暇をとることにした。年度末の納品案件やイベント仕事をなんとか前日までに終わらせ、ほぼノープランで3/30を迎えた。
ゴロゴロしててもリフレッシュしないんで、映画でも観に行くか。そういえば数日前にアカデミーの国際賞とった奴があったな。アレにしよう。スマホで調べると、水曜のTOHOシネマズは「TOHOウェンズデイ」とかいう割引日で、1200円で観られるらしい。こりゃ丁度いいねってんで、日比谷の劇場を予約した。
せっかくだから、昼メシも近くで食べよう。有楽町・日比谷あたりで食べたいものを脳内検索して、TOKIAのB1にあるお好み焼き屋「きじ」に足を向ける。ここは丸の内に勤めていたころ同僚とランチに来ていたが、会社が引っ越してからは足が遠のいた。5年ぶり？いや10年以上ぶり？
なんたって休暇中だから、昼から堂々と酒が注文できるのがうれしい。まずは生中とすじぽんで、1人乾杯おつかれちゃん！やわらかく煮込まれた牛すじとポン酢のほどよい酸味で、ビールが進むぜ〜
ビールで一息ついたころ、メインが焼きあがる。豚肉・もやし・そばが入って青ネギが乗った「なにわ焼き」。ふわっふわな生地に甘辛ソース、そうそうこれだよこれ。むかし大阪人の同僚と来た時、お好み焼きを箸で食べようとしたら「ちょっとなに気取ってんねん」と怒られたのを思い出す。え？どゆこと？どうやら粉もん国では、お好み焼きをヘラで食べるらしい。あとお好み単品で注文すると、「え、ごはんセットにしないの？」と不思議がられたのも、不思議な経験だった。東京ど真ん中で、多様な食文化を教えてくれた店である。
お腹いっぱい食べたあとは、腹ごなしを兼ねて散歩タイム。有楽町ビックカメラを通りかかると、B1の中華料理「小洞天」があった場所にコメダ珈琲が入居していた。ここもしばらく来なかったから気づかなかったけど、あの肉肉しいシュウマイと坦々麺をもう一度食べておきたかった。諸行無常がオーバードライブするいま、会いたい人には会い・行きたい場所には行っておくべきですなあ
つづいて散策した日比谷公園では広い敷地に木々花々が咲き誇り、なんとも平和な景色。戦争やらパンデミックやら災害に満ちた世界にも、春は来るんです。
『ドライブ・マイ・カー』は、多国籍キャスト陣が今どきかつ魅力的で、こりゃなるほど国際賞だわ。個人的には韓国手話を使ってチェーホフ劇のソーニャ役を演じるパク・ユリムさんの表情に惹かれました。言葉を話さないのに、誰よりもゆたかな表現力を感じた。あと岡田将生さん。情熱的で才能もあるんだけど自分をコントロールできない破滅型キャラクターを演じていて「あ、おれこういうタイプの若者知ってる。一緒に働いたことある。あいつ今ごろどうしてるかなあ」とか思っちゃった。おすすめ映画だけど、前半に村上春樹ぽいアダルトなシーンが続くので、ファミリーで観に行こうとしている方はちょっと要注意かもww
夜は会社の新組織の決起会（という名のオンライン飲み会）に顔を出して、眠る。
リフレッシュDay2につづく
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