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長崎は今日も雨だった:街歩き編
家人と年末は宮古島にでも行くかと話していたんだけど、目当ての宿はすでに満室で空振り。冬だから代替はだいたい南がいいよねってことで、長崎を訪ねることにした
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空港から市街地へはリムジンバスで約40分、市内移動の主役は路面電車。suicaが使えて便利だったけど、割と年季入っている車輌が多く、夕方は通勤通学ラッシュも激しい
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長崎は初めてだったので、定番スポット中心に歩いてみよう。まずは創建1864年の国宝『大浦天主堂』へ
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この場所で、200年以上潜伏していたキリシタンがフランス人神父に“発見”されたんですねぇ。併設の博物館(旧羅典神学校)では地元のボランティアおじさんがいろいろ丁寧に教えてくれるので、『そもそもなぜ日本の戦国〜江戸時代の民草が、大勢キリスト信徒になったの?』など聞いてみたりして
つづいて海に面した山沿いの外人居留区、グラバー園を巡る。グラバーさん、21歳で来日して修船場や炭鉱や麒麟麦酒の創業にも関わった、イーロンみたいな連続起業家なのね
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併設された「長崎伝統芸能館」も覗いてみたら、長崎くんち(諏訪神社の祭礼)関連の傘鉾やら山車やらが展示されていて、意外に面白かった。祭り神輿も南蛮の影響を受けていて、関東のものとは全然違うよね
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グラバー園の次に訪ねたのは、ご近所の「長崎孔子廟」。周りを高い塀に囲まれているので、外からは様子がわからない。入館料660円払って門をくぐると、さっきまでの教会欧米文化からガラッと世界が転換し、そこはもうチャイナ!日本唯一の本格的中国様式の孔子廟ということで、広い敷地に博物館やグッズショップもあり、徒歩圏内でマルチな異文化を体験できますわー
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山手エリアを離れてちょっと北上し、平和公園へ。夏のTVニュースでお馴染みの平和祈念像を、リアルに見上げる
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右手は原爆を示し左手は平和を
顔は戦争犠牲者の冥福を祈る
是人種を超越した人間
時に仏 時に神
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翌日は軍艦島ツアーを予約していたんだけど、あいにくの風雨と高波で中止に。とりあえず濡れない屋内系がよかろうと、長崎歴史文化博物館へ向かう
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常設展示の前半は「歴史文化展示ゾーン」。動画やユーザー参加型展示を駆使して、退屈せずに長崎の歴史を学ぶことができる。幕末の写真家 上野彦馬のコーナーでは、こんな記念撮影ができました
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ここのハイライトは、後半の「奉行所ゾーン」でしょう。もともと江戸時代の長崎奉行所が在った場所に、博物館を建てたのだ(designed by 黒川紀章)。ゾーンに入った瞬間、震えた。なぜならお白洲のある中庭が開け放されているから。時代劇ファンなら堪えられない空間が目の前に!この桜吹雪が目に入らぬか!
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風邪をひかぬ前に奉行所を出て、ぶらぶらしながら次の目的地、出島へ。長崎といえば出島ですよねー
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鎖国時代の200年以上、海外との唯一の窓口だった扇形の人工島。明治以降は埋め立てられてしまった島が、復元整備事業によって次第に原型を取り戻しつつあります。基本的に野外なので冬の雨の日は歩くのがつらいですが、オランダ商館長(カピタン)の部屋は阿蘭陀冬至(クリスマス)の宴席を再現していたりして、興味深かった
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長崎、短い滞在では回りきれなかった場所がいっぱいあるなあ。次回は佐世保とか、五島列島にも行ってみたい。日本の中でも独特な歴史と文化を保った場所だと思いました
※「和華蘭食べ歩き編」に続く
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