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同級生(blanc)原画展へ

涼しくなったり暑くなったり繰り返すので服装に悩み長袖を着続けています。ちーがです。

今日、中村明日美子先生著作、「同級生」の続編である「blanc」の原画展に行ってきました。

9/22からやっていて、初日から行こうと思っていたのですがチケット争奪戦に負け、最終日の1日前と最終日しか取れませんでした。無念。

感想
この表現、とても嫌いなのですが敢えて使います。
言葉に表せない感情に襲われました。
本当に。泣きそうになりながらぐっ、と涙を堪え原画をじっくり見、グッズを買ってきました(涙を出すと理性が消え何も考えられなくなるのが嫌だったからです)。

言葉に表せない感情がなんだったのか、探るために「同級生」との出会い、そしてシリーズを読み進めていく上で自分が何を考えていたのか文章化してみたいと思います(同級生シリーズを読みながら)。とても長くなります。

僕が「同級生」と出会ったのは約8年前の高校1年生か2年生の頃でした。最初読んだ時は正直そんなに印象に残っていませんでした。
なぜ初見で「同級生」にハマらなかったのか、それは少女漫画慣れ、ひいては漫画慣れしていなかった、に尽きます。それまで文学少年だったため、漫画の読み方を知らなかったのです。当時読んでいた漫画は世界一初恋と時々買う黒子のバスケの同人誌くらいでした。
そして6年前に映画化。映画を見た途端ビビビッときました。漫画ではわからなかった"間"が映画でははっきりとわかりました。漫画では空白のコマだったり、空白のコマの中にセリフだけ入っていたり…これがドキドキだったり、キュンポイントへの加速剤(?)となりうるわけです。これは少女漫画でよく使われる技法ですが漫画慣れしていなかった当時の僕はカルチャーショックだったわけです(この知識も世界一初恋から)。
また、アニメで映画化してくれたことに感謝なのですが、淡い水彩画のような絵と「同級生」の雰囲気がピッタリ合っていました。
淡い水彩画のような絵でアニメーションを作ることはおそらく大変なのでは?と素人ながらに思うのですが、「同級生」の表紙が少し水彩画のようなタッチになっていることに気がつき一気に本誌まで興味が湧いてきました。

あと当時(今も)萌えていた(死語?)先生×生徒要素に気がついたのも大きかったです。
1番好きなシーンは映画、漫画共に公園のシーンです。特に映画の光のあの抱きつきながら激しくウネウネする演技は素晴らしかった。それに応える佐条も。

そして映画をきっかけに「同級生」を調べてみると続編があることに気がつき、一気に買いました。「卒業生 冬」、「卒業生 春」、外伝「空と原」の3冊です。

続きがあるというのも「同級生」の株が一気に上がった要因かもしれません。
1回目読んだ時は最後に納得いっていなかったからです。明らかにまだ先があるはず…という終わり方。続きは!?となった記憶があります。
さて、約2年越しに続編を読んだ時、もう僕は「同級生」シリーズにどっぷり浸かっていました。
原先生がいい味出してますよね…
手袋の回がとても好きです。原先生のちょっかいと、佐条の「半分」発言と。
そしてなんといっても卒業式の告白シーンが。
あのシーンを見てからずっと彼らの結婚式を待っていた気がします。ただ、彼らに更なる困難があることもわかっていました。そのため、続きで結婚するところまで読みたい気持ち95%、結婚するという約束をした幸せな状態で満足している気持ち5%でいました。比率でわかる通りどんなに厳しい困難があったとしても彼らが結婚する未来が見えていたため絶対に見たい、と思っていました。

「同級生」シリーズは「OB」を2巻発売し、とうとう3カップルのお話へ。もちろん本編の2人もいいのですが他2カップルも本当にいいのです。
有坂先生と響くんの話で有坂先生の娘さんと会う回がとても好きです。

そしてとうとう去年、「blanc」で2人は結婚しました。予想通り…いや予想を上回る過酷な出来事が彼らには「卒業生」「OB」と通じてあり、それらを全て総括して本当に結婚できてよかった…と思いました。

…うーん……
なんか「同級生」シリーズの僕の好きな場面を振り返っただけでなぜ彼らにこんなに惹きつけられるのかまでは言語化できていないですね…

おそらく僕が「同級生」シリーズを読むタイミングが運命的だったのかもしれません。
「同級生」は高校1or2年生の時に。
「卒業生」は大学受験浪人の時に。
「OB」は専門生の時に。
彼らと同じタイミングで人生を歩んでいく中で勝手に自分の中に「同級生」の2人がいて、彼らが過ごす人生が僕の人生に組み込まれていて、彼らが僕の中で生きていて…
もちろん作品の中に読者である私達は出てきませんが、読者の中に作品が埋め込まれることは多々あると思います(僕はおそらく「新世界より」と「同級生」の2作品が埋め込まれていて一心同体かもしれません)。

これまでにのめり込む、埋め込まれるのはなぜなのか…これは今後も考えていきたいと思います。

大変長くなったのになんのオチも何もない話になってすみません。ここまで読んでくれた人はいないと思いますがいたらコメントください。褒めます(なんの得もない)。

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