2022.2.6
今年初のnote。 いつか書かなきゃと思っていたらもう2月。
今日はノースカロライナのローリーというところでFUJIBJJのトーナメントに出場した。
元々は昨日のIBJJF Oklahoma City Openに出るだけの予定だったけど、試合当日にニューヨークへ戻れる便がなく、半日何もせずに時間を過ごすなら別の場所へ移動して大会に出れないかと思ってエントリーした。
子供から大人まで参加者は多く盛り上がっていたが、初出場となると勝手が分からず結構大変。
まずエントリーリストが公開されないので試合当日になっても試合があるのかどうか分からなかった。
事前の説明によると、当日計量のあとコーディネーターが体重が近い選手同士でトーナメントを組んでいるようで、ある意味体重制限がない。
自分を含め4〜5名のエントリーがあったらしいが当日来たのは1人の対戦相手だけ。
相手は80kgぐらいありそうだった。 2人しかいないので、確かに体重は一番近い。
トーナメント表は壁に貼り出されることも、オンラインで更新されていくこともない。 マットを見ても試合数など出ていない。
いつ自分の試合が始まるのか。 せめて他にも黒帯で参加者がいれば雰囲気で分かるのに。
そんな状況で急にマイクで名前を呼ばれ、即試合スタート。 待機スペースなんてない。
アップは遥か前に済ましていたけど、身体はそれなりに動いた。
いきなり人生最高クラスの背負投がきまったし、最後は送襟絞で勝った。
「もう一試合あるよ」と言われ「やった! もう1人いたのか!」となったが出てきたのは同じ選手だった。
2人エントリーで三つ巴戦みたいにやるってことなのか。
もう試合にはあまり集中できていなくて、練習しているポジションを試したくなっていた。
引き込んでハーフガードでスイープするが身体にもキレがなく、勢い余って再びガードになってしまうことが続く。 しかもアドバンテージはないルール。
良くない試合をしてるな〜と考えてしまった。
結局12月のセミナーでアイザックから教わったカラードラッグで先制して、スタックパスのプレッシャーからクルシフィクス アームバーを極めて一本勝ち。
いくら経験を積みたくても、今後はスケジュールだけじゃなく快適に試合できるイベントを選ぼう。
順番が前後するが、昨日はルーカス•ピネイロに勝って優勝することができて本当に良かった。
初戦はAres BJJの選手になると思ったが当日ドタキャン。 対策してたのに。
その選手に限らず昨日は会場に現れない人が異常に多かった。
試合の2日前に大雪が降ったとは言え、自分は飛行機を乗り継いで前日入りできているし、原因はなんだろうか。 コロナかな。
Order of Fightsで映されている選手の半分が赤色になっている光景は今後も中々見れないはず。
初戦はカラードラッグでテイクダウンして、Xパスからバックテイク。 最後はクロックチョーク。
次はもう決勝。 ルーカス•ピネイロは必ずこのトーナメントで勝ち上がってくると思ったので事前に研究してきた。
素早いクロスグリップパスは警戒した。 一度好きに動かれると止められないかもしれない。
だけど今の練習テーマはどれだけ相手をスローダウンさせられるかでやっているので、何とかする自信もあった。
ただ止めたところで最近のルーカスはプレッシャーパスが強い。 そのときは逃げずに勝負だと思った。
試合が始まり自分から引き込んでシッティングガードをとり、クロスグリップができないように徹底すると意外と動いてこない。 隙がないのでこちらも大きく出れない。
途中、スイープのカウンターで密着されてしまったときのパスガードのプレッシャーは予想以上に強く、セットアップもこれまで受けたことがない形だった。
4分過ぎくらいに立ちからルーカスに引き込まれ、50/50からスイープへ繋げるまでがスムーズでアドバンテージを先行されてしまった。
一番良くない展開。 これからはのらりくらりと逃げられてしまう。
そう思ったのにルーカスは攻め続けてきた。
そのおかげでKガードにスタックパスを合わせて横に着き、エスケープに合わせてクルシフィクスを作りながら送襟絞を極めることができた。
ルーカスは試合後「グッジョブ」と声をかけてくれた。 2回も。
驚いてすぐに何も言えなかった。
自分が彼の立場だったらそんな言葉かけられそうにない。
2015年のムンジアルの決勝戦でマイキーとファイナルを戦っていたのがルーカス。 自分がセミファイナルでマイキーに勝っていたらルーカスと当たるはずだった。
それからルーカスが階級を下げて、7年越しにまさかのフェザー級で対戦。
意外と動いてこなかったのは身体が重かったからだろうか。 ルースターのときより10kg以上重いはず。
きっと今後も試合で当たる機会はあるはずだし、次はベストコンディションで素早いルーカスとも戦ってみたい。
ここまで素直な気持ちで誰かと戦いたいと思うのは珍しい。
柔術だけでなく、自分も人として成長しないと。
忙しかったが良い週末だった。
スーパーで買える食材がひとつ増えます。