見出し画像

ラーソーメンにまつわる話

福岡に1泊した際、高校の同級生1人と夕ご飯を食べた。

私は佐賀の中高に通っていた。福岡出身者は多かったので、今回の九州遠征では福岡で多くの同級生に会えると思っていたが、皆意外と関東や関西で生活しており、九州に残っている人はほとんどと言っていいほどいなかった。

ということで、その友人とサシ飲み。


居酒屋で飲んだ後、その友人と“ラーソーメン”なるものを食べに行くことになった。

ラーソーメンとは、「ラー麦」というラーメン用に開発された麦で作った素麺、とのこと。最近は飲みの締めでこれを食べるのがイケてるらしい。

雨の中しばらく歩き、ラーソーメンが有名な居酒屋、「ふとっぱら」に到着(友人は道すがらゴテゴテに甘いクレープを食べていた。高校卒業時から体重が35キロ増しになったのもうなずける)。


高校の同級生と一緒にいる時は、ちょっとだけ悪ノリをするのが粋だと思う。

この歳になって何をしているの?と言われかねないが、今回の私たちのささやかな悪ノリは、“どか食い”だった。最初の居酒屋でかなりお腹は満たされているものの(しかも友人はクレープまで平げた)、ラーソーメンはガッツリ注文すべし、1人3つ食べよう!という謎のノリになった。

が、流石にそこは大人になったので、1人2つラーソーメンを注文するに止まった。とは言っても、私は食が細い上に素面であったため、2つのラーソーメンを食べきる自信はなかった(結果的に、美味しく食べきることができた)。


タッチパネルで合計4つのラーソーメンを注文し、しばらくしてふと気がつく。

「替え玉、ないのかな…?もしあったら、4つ注文しなくても、2つ注文して替え玉を2つ注文すればよかったのでは…?」

と。

タッチパネルを改めて確認すると、ラーソーメン450円の隣に、替え玉150円の表記があった。

替え玉が、あった…


友人がすぐさま店員を呼び、注文したうち2つのラーソーメンを替え玉に変更してもらえないか聞いてみた。

すると、なんと店員さんの方で既にそのように注文を変更してくれていたことがわかった(その後、結局替え玉に変更するのではなく、少しつゆが辛いマーラーソーメンに変更してもらうことになる)。


なんという気の利き方…!!!


パリなら絶対あり得ないし、東京でもあまりないことではないだろうか?

とりあえず麺を2人分とつゆを1人分持っていけば、もし私たちがつゆ2人分を本当に欲していたとしたら、後からつゆ1人分を改めて持っていけば良いだけなのだ。

わざわざ確認する必要もない。


ちょっと考えればできる大変合理的な判断だが、なかなかできない。

「気が利く」とはこういうことか、と強く思った福岡の夜でした。


5日間にわたる九州行脚も明日で終わり。今は長崎にいるので、お昼にちゃんぽんでも食べて帰ろうかと思っている。


また再来週も5日間ほどの出張がある。

来週1週間、東京でやることやって、また気合入れて地方を回ろうと思う。

街で見かけたらぜひ声をかけてください。サインします。


ブランドçanoma(サノマ)のインスタグラム、ぜひフォローしてください!

@canoma_parfum

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?