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現役エンジニアがパソコン嫌いの彼女をエンジニアにしてみた

どうも、澤村です。元々は極真空手で全国大会の体重別で2階級優勝し、引退後にWeb系受託開発企業にバックエンドエンジニアとして転身した、ある意味強強エンジニアです。戦闘力は強強ですが、エンジニアスキルは弱々です。

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僕には付き合っている彼女がいます。今後の2人のキャリアを考えた時に、「2人ともエンジニアだったら最強だよね?」ということで、パソコン嫌いな彼女をエンジニアに育て上げることにしました。

結論としては、3社の自社開発企業から内定をいただき、その内の1社にバックエンドエンジニアとして転職することができました!
9ヶ月間、二人三脚でありとあらゆることをしてきたので、やって良かったことをランキング形式で紹介したい思います。

学習期間中、色んな方からサポートしていただいたので微力ながら、これからエンジニアを目指す方の役に立つ記事になれば幸いです。

彼女の戦闘力

- 女
- 25歳
- 元看護師
- 地頭は普通
- パソコン嫌い
- パソコンスキルはワード、エクセルがギリできる

ランキング第5位 アウトプットしまくった

やって良かったことランキング第5位は「アウトプットしまくった」です。

■コンテストに出場
詳しくは後述しますが、プログラミング合同コンテストに出場しました。


■Qiitaに70記事投稿
公開している記事が40記事くらいで、非公開の記事を30記事くらい執筆しています。


■Twitterで進捗ツイート
学習の進捗をツイート。あとは僕が「#彼女エンジニア化計画」という感じでツイートしまくっていたので、かなり多くの方に知っていただいて、フォロワー方から情報提供やコードレビューをしていだきました。

■teratailで質問
プログラミング用質問サイトです。詰まった時はteratailで時々質問をしていました。teratailを使って良かったことは、質問する際に言語化することで「何がわからないかを知る」「質問する際のマナーを知る」等ができたことです。teratailで推奨されている伝わりやすい質問の形式は下記の通りです。

### 前提・実現したいこと

ここに質問の内容を詳しく書いてください。
(例)PHP(CakePHP)で●●なシステムを作っています。
■■な機能を実装中に以下のエラーメッセージが発生しました。

### 発生している問題・エラーメッセージ

```
エラーメッセージ
```

### 該当のソースコード

```ここに言語名を入力
ソースコード
```

### 試したこと

ここに問題に対して試したことを記載してください。

### 補足情報(FW/ツールのバージョンなど)

ここにより詳細な情報を記載してください。

様々な媒体でアウトプットして得られたものは、「知識が定着した」「繋がりが生まれた」「採用担当者からアウトプットを評価してもらえた」等です。特にTwitterで繋がりが生まれたことで、「本人のモチベーション維持」「情報収集」「UI/UXチェック」「コードレビュー」皆さんに良くしていただきました。

ランキング第4位 同棲して生活費を最大限下げた

やって良かったことランキング第4位は「同棲して生活費を最大限下げた」です。

僕の家で同棲していたので生活費はほぼかかっていません。

生活費を下げることは本当に大事です。仕事辞めてエンジニア転職を目指す際に最も大きなストレスになるのは、「仕事辞めたのにエンジニアに転職できなかったらどうしよう」という不安です。生活費を下げることで心配事が減り、学習に集中できます。
一人暮らしの方でこれからエンジニアを目指す方は、一度実家に帰ることをおすすめします。今はコロナの影響があり、多くのプログラミングスクールはオンラインを実施しています。会社の面接等もほとんどがWeb面接です。

ランキング第3位 圧倒的学習量

やって良かったことランキング第3位は「圧倒的学習量」です。

■7ヶ月で2000時間以上の学習
プログラミングの成長速度は早くなかったので、「人一倍やろう」ということで7ヶ月で2000時間以上の学習をしました。企業の面接担当者に、「こんなに勉強して来た人は初めてです!」と驚かれたと話していました。

■生活リズムを整える
大量の学習時間を安定的に確保するには、生活リズムを整えることが重要です。
平日は大体下記のスケジュールです。

- 06:30     起床
- 06:30-07:00 散歩・公園で体操
- 07:00-07:30 朝食
- 07:30-12:00 学習
- 12:00-14:00 昼食・昼寝
- 14:00-20:00 学習
- 20:00-23:00 夕食・ダラダラタイム
- 23:00     就寝

土日は大体下記のスケジュールです。

- 06:30     起床
- 06:30-07:00 散歩・公園で体操
- 07:00-07:30 朝食
- 07:30-14:00 学習
- 14:00-18:00 外食・デート
- 18:00-20:00 学習
- 20:00-21:30 公園トレーニング
- 21:30-23:00 夕食・ダラダラタイム
- 23:00     就寝

生活リズムを整えるのは、毎日同じ時間に寝起きするのが有効です。

ランキング第2位 レベルの高いポートフォリオを作った

やって良かったことランキング第2位は「レベルの高いポートフォリオを作った」です。

ポートフォリオ
GitHub

■プログラミングスクールで習っていない技術や機能を盛り込んだ

# バックエンド
- Ruby 2.6.5
- Ruby on Rails 5.2.4
- RSpec
- PostgreSQL 12.2

# フロントエンド
- HTML / CSS
- JavaScript / jQuery

# インフラストラクチャー

## ローカル開発環境

- Docker 19.03.12
- Docker Compose 1.26.2
- Nginx
- Puma
- AWS

## 本番環境

- ELB
- VPC
- EC2
- Route53
- S3
- ACM

「Docker」「AWS」「バッチ処理」「決済機能」あたりは、面接時に現場のエンジニアから高く評価されたそうです。

■プログラミング合同コンテストで入賞
転職用のポートフォリオで3校のプログラミングスクールが集結する合同コンテストのeditchに参加しました。

そして、なんとこの3校から選ばれたメンバーの中で入賞しました!

「履歴書」「Wantedlyのプロフィール」に入賞したことや審査員の方に評価していただいことを記載した際に反応率が大幅に上がったそうです。

ポートフォリオで工夫した点は下記の通りです。

- READMEを読みやすくした
- 自分の経験からポートフォリオを作った
- スクールで習った以外の技術を盛り込んだ
- 簡単ログインを実装して誰でも簡単に閲覧できるようにした
- フォロワーにUI/UXをチェックしてもらい、それを元に改善した
- ポートフォリオの内容が「手術室のマニュアルアプリ」とシンプルでわかりやすかった
- メンタで契約したエンジニアやフォロワーのエンジニアにコードレビューをしてもらった

フォロワーのベテランエンジニアのジョージさんには、GitHubのIssueに大量にあげてもらいました。

皆さんのフィードバックからポートフォリオが劇的に良くなりました!一人で作っているとユーザー視点が抜け落ちるので、本当にありがたいですね。

ランキング第1位 やらざるを得ない環境を作った

■仕事を辞めた
これがなんと言っても大きいですね。仕事辞めた際に、「転職は絶対に成功する」と確信しました。未経験からエンジニアに転職するのは本当に大変です。背水の陣で臨まないとかなり厳しいです。


■プログラミングスクールに通う
プログラミングスクールはDIVE  INTO CODEに通いました。DIVE INTO CODEは誠実に運営されている良いスクールです。スクールで「学習」「モチベーション管理」「履歴書添削」「面接練習」等をしていただきました。スクールに入ると繋がりができるので、挫折率が低下します。それがスクールの最大のメリットだと思います。

本人のやる気だけでは、一定した努力を継続するのは難しいです。内的な要因である「本人のやる気」と外的な要因である「やらざるを得ない環境」が組み合わさって初めて大きな力を発揮します。

番外編

ありとあらゆることをやってきたわけですが結局9ヶ月かかりました。想定は6ヶ月だったのでかなり苦戦しました。

これだけ準備しても苦労したので、無策でただ頑張るだけではかなり厳しいです。

あと、定期的に公園で一緒にトレーニングをしていたので、体がすこぶる元気だったのは頑張る土台になったと思います。

まとめ

- ランキング第5位 アウトプットしまくった
- ランキング第4位 同棲して生活費を最大限下げた
- ランキング第3位 圧倒的学習量
- ランキング第2位 レベルの高いポートフォリオを作った
- ランキング第1位 やらざるを得ない環境を作った

コロナも影響しましたが、背水の陣で戦略を練り、積み重ねた結果ようやくエンジニアのスタートラインに立てるんだなと思いました。


今までやってきたことは、ハッシュタグ「#彼女エンジニア化計画」でこれまでやってきたことを詳細に追えます。
12月からは、「#彼女駆け出しエンジニア」というハッシュタグで情報発信しようと思うので、気になることはフォローしてみると面白いかもしれません。


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