地域政党の奮闘 ~全国編~
はじめに
2023年4月の統一地方選挙直後の全国の地域政党の状況を調査しました。複数議席を有する全国の地域政党をピックアップして取り上げます。
なお、政令指定都市編で取り上げた政党は割愛しております。また、新政みえ・新政あいち・新政しずおか等の民主党系の地域政党も省略しています。
なお、インターネット上での調査のため、抜け漏れはあるかと思います。発見次第、追記して参ります。
都民ファーストの会(東京都)
2017年設立
森村隆行 東京都議を代表とする地域政党(創立者は小池百合子東京都知事)
千代田区町1名
東京都議27名、千代田区議2名、中央区議1名、港区議1名、新宿区議1名、文京区議1名、台東区議2名、墨田区議1名、江東区議1名、品川区議1名、目黒区議2名、太田区議2名、世田谷区議1名、渋谷区議1名、中野区議3名、杉並区議2名、豊島区議4名、北区議1名、荒川区議2名、練馬区議1名、足立区議1名、八王子市議1名、立川市議1名、三鷹市議2名、青梅市議2名、府中市議1名、昭島市議2名、町田市議1名、日野市議1名、羽村市議1名、調布市議1名、東久留米市議1名、奥多摩町議1名、檜原村議1名、
自由を守る会(東京都)
2014年設立
上田令子 東京都議を代表とする地域政党
地域政党サミット参加政党
東京都議1名、文京区議1名、墨田区議1名、江東区議1名、目黒区議1名
あたらしい党(東京都・埼玉県)
2018年設立
髙橋元気 中央区議を代表とする地域政党(創立者は音喜多駿参議院議員)
中央区議1名、台東区議1名、江東区議1名、豊島区議1名、荒川区議1名、江戸川区議1名、葛飾区議1名、美里町議(埼玉県)1名
地域政党彦根党(滋賀県彦根市)
2023年設立
北川元気 彦根市議を代表、和田裕行 彦根市長を共同代表とする地域政党
彦根市長1名、彦根市議3名
地域政党ふくちやま(京都府福知山市)
2014年設立
荒川浩行 福知山市議を代表とする地域政党
地域政党サミット参加政党
福知山市議2名
吹田党(大阪府吹田市) ※旧 吹田新選会
2010年設立
石川勝 吹田市議を代表とする地域政党(創立者は神谷宗幣参議院議員)
吹田市議3名
地域政党きずな庄原(広島県庄原市)
2020年設立
五島誠 庄原市議を代表とする地域政党
庄原市議4名
みらい松山(愛媛県松山市) ※旧 松山維新の会
2011年設立
池本俊英 松山市議を代表とする地域政党
地域政党サミット参加政党
松山市議7名
愛媛維新の会(愛媛県)
2012年設立
越智忍 愛媛県議を代表とする地域政党
愛媛県議4名
地域政党おごおり市民党(福岡県小郡市)
2021年設立
小郡市議5名
沖縄社会大衆党(沖縄県)
1950年設立
髙良鉄美 参議院議員を代表とする地域政党(但し、国会議員1名所属)
参議院議員1名、沖縄県議2名、那覇市議1名、南城市議1名
ふくいの党(福井県)
2023年設立
山岸充 福井県議を代表とする地域政党
5/11設立のため、詳細不明 議員は6名
※情報がわかり次第追記します。
明石市民の会(兵庫県明石市) ※4/30で解散
2022年設立 2023年4月末で解散
泉房穂 前明石市長を代表とする地域政党で、2023年4月の統一地方選挙に明石市長選に1名、明石市議選に6名立候補し全員当選。
健全な二元代表制という観点から、選挙後に解散。
6名の市議は、会派「市民の会」を結成。
雑感
1950年設立の沖縄社会大衆党は成立経緯も含めて別格で歴史が長いのですが、その後、2010年~2012年頃に地域政党がブームとなり雨後の筍のごとく多くの地域政党が設立されました。
そのほとんどの地域政党が消えていく中、政令指定都市編でも紹介した大阪維新の会、減税日本、京都党の各党と同じく、この時期から続いている老舗が、みらい松山、愛媛維新の会、吹田党です。
その後、2014年に自由を守る会、地域政党ふくちやまが続き、2015年に地域政党サミットが結成(両党は結成時から参加)されています。
2017年に都民ファーストの会が設立され、大阪維新の会に次ぐ国内で2番目に大きい地域政党となります。
直近では、2023年4月の統一地方選挙に向けて結成された地域政党で議席を獲得できた政党が複数でてきているという状況です。
各党の各地での活躍により、地域政党の存在感が増すことを期待しますし、地域政党サミットの枠組みを始め、各党との情報交換・連携も期待しています。
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