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#4 受け継がれるコーヒー農園

こんにちは!CHIMNEY COFFEE(チムニーコーヒー)の前谷優太です。
主にフランチャイズや法人事業、財務を担当しております。

前回に引き続き、
ラオスに行って知ったこと、学んだことを話していきたいと思います。
今回のテーマは、【受け継がれるコーヒー農園】です。

26歳の農園オーナー


今回ラオスで訪れたコーヒー農園の中でも、特別記憶に残っている農家さんがあります。
それが「ラーさん農家」です。
※前の記事で紹介したラーさんとは別の方

入り口で僕たちを迎え入れてくれたのは、若い女性でした。

今回僕たちを迎えてくれたラーさん(写真中央)

ここは通訳の方も昔から関わりのある農園で、とても信用できる人たちだと聞いていたので僕たちもワクワクして行ったのですが、話をしている中で前のオーナーであったお父さんが昨年亡くなってしまったことを聞きました。
そして、今はこのラーさんが引き継いだとのことです。

なぜ引き継いだのか


コーヒー農家の仕事は、かなり体力の必要です。お父さんの体調が悪くなった頃から、この農園では人手が必要となりました。ラーさんには兄弟がいましたが、彼らは別の道に進んでおり手伝うことができなかった。
とラーさんが話してくれました。
そこで、「この農園をつないでいけるのは自分しかいない」とお父さんを手伝い出したそうです。
それから数年立って、お父さんが亡くなった今でも彼女はお父さんの残したコーヒー農園を未来につなげるために頑張っているんです。

プライベートなことまでたくさん話してくれたラーさん

僕たちができることは何か


そんなラーさんに、
「僕たちができることは何ですか?」という質問をすると、
「安定した販売先を持つことが農園運営の安定につながるので、毎年継続して取引をしたい。私達をサポートしてください。」
と直接的に、それでいて真剣に伝えてくれました。
その姿を見て、僕たちは心打たれましたし彼女の力になりたいと心から思えました。

実は、この「継続性ある販路」というのは他の農家でも言われたことでした。彼らのメインの仕事はコーヒーの生産であって販売先との交渉に時間をかけすぎるわけにもいかない。そしておそらく、ラオスコーヒー豆を買いに来る外国企業は、あまり継続的な取引をしてくれないという現状があるんだなと感じました。

それと同時に、ラーさんの話を聞いて改めて実感したのが
「生産者の減少」です。

コーヒー生産がいかに大変な作業化を身を持って学びました。

後継者不足をどう解決するか


コーヒー農園を長く続けていくためには、それまでの技術やコネクションを継承する後継者が必要です。ラオスのコーヒー農園の場合は子ども達が後継者となることが多いようですが、近年「2050年問題」に代表されるようにコーヒー農園生産者には大きな不安が残されています。
「段々とコーヒーの収穫量が落ちていて、収入が減ってきている」
「農園が、崖などの危ない場所にある」
「気候変動によって将来コーヒー豆が作れなくなってしまうのではないか」
こうした課題が、
「子ども達にコーヒー農園を継いでほしくない」
「コーヒー農園は継ぎたくない」
という状況を生み出してしまっているのです。

この不安定さが、世界中でコーヒー生産者減少を巻き起こしているわけです。

現在、そして将来のコーヒー生産者を守るために僕たちCHIMNEY COFFEEができることの1つは、安定した販売先となることだと理解しましたし、それによって彼らの不安を少しでも軽減することが使命だと感じました。

コーヒー農家さん家族との記念写真

『CHIMNEY COFFEE BASE』とは


そんな僕たちCHIMNEY COFFEEは、2023年2月2日より
"NFTを用いた海外のコーヒー農家支援プロジェクト"
『CHIMNEY COFFEE BASE』を始動いたします。

今世界中のコーヒー農家では、生活的困窮等をキッカケとした品質の低下や収穫量の減少により、さらなる困窮が訪れるという負の連鎖が数多く起こっています。
我々は、そんな負の連鎖を断ち切り高品質で高効率なコーヒー農園の運営を実現させ、コーヒー農家で働くひとりひとりが安定で不安のない生活を送ることができる世界を目指します。

~2023 0206~
現在100名を超える方にご支援いただいております!
本当にありがとうございます!
未来のコーヒーのために、コーヒー生産者のために、CHIMNEY COFFEEは「継続的なコーヒー農家の支援」を真剣に誠実に行っていきます。


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