僕の家に来たメイドのさやかさん epゆき3 🔞 part1
夏休み明けの学校は、もっぱら文化祭の準備でみんなが忙しなく動いていた。教室の内外でそれぞれが準備をしているので、各自が織りなす様々な音が重なり合って、教室内でもやり取りができないくらいの音が大きくなる時もあった。
私たちのクラスは、中等部の一年生ということもあってクラス全員で一つの出し物をすることになっていた。そして、夏休み前のクラス会でお化け屋敷をやることが決定し、私も副団長に推薦されて率先して仕事を行っていた。
「ゆうと!それとって!」
私は、クラス全員が一丸となって行うこの作業において、いつも気怠い表情をしているのとは違い、しっかりと働いているゆうとを呼んだ。
「なんだよ。忙しいんだよー」
「お願い、ここ持って。」
「んーー、わかったー」
ゆうとに板の端を抑えさせて、私は板に電動ドライバーで慎重にネジを通す。
「もう!しっかり抑えてよー」
「わかってるよ、ここ抑えりゃいいんだろー」
ゆうとのダルそうにする素振りに対して、私はいつも通りの反応で返す。クラスではすっかり私たちが幼馴染だということはバレており、何人かは「付き合っているのでは?」と噂を立てる人まで現れていた。
私が副リーダーになったのは、紛れもなくゆうとがクラスの団長に選ばれたからだった。なんとなくのほほんと生きているゆうとだが、何気にクラス人気は高く周りからも慕われている。小学校の時も、集団下校の時に下級生からよく話しかけられていたのを、私は遠目から何度も見たことがあった。それだけに、今回ゆうとが団長になったのも驚くことはなかったし、私も聖からクラスで学級委員をやることが決まっていたので、推薦されることも予想はしていた。
だが、いざ決まってみれば、思いの外ゆうとと過ごす時間が多いと感じていた。クラスのみんなが帰った後も、私たち2人は残って集まりに行ったり作業をしたりすることが多く、下校も同じ時刻になるためほとんど一緒に帰っていた。
「またね!ゆき!」
「うん!また明日!」
この日も最後まで残って作業をした私は、あらかた後片付けの終わったクラスでクラスメイトと別れた。楽しくも忙しかった今日もあっという間に時間は過ぎ、時計は下校時間の6時半を回った。
午前中に授業を行い午後に文化祭の準備をするこの学校では、明日の授業のために床や廊下に物を広げたまま帰ってはいけないという決まりがある。そのため、机は後ろに下げたままで明日朝早く来た人が戻すという決まりになっているものの、今日の掃除は、特に集まりのなかった私たち2人の役目になっていた。
(あとは掃除機をかけるだけね。)
クラスで残ったのが私たち2人になった時、閑散とした教室にはたくさんのゴミが落ちていた。たくさんの折り紙や厚紙、発泡スチロールの破片や両面テープを剥がしたゴミが散乱していて、とてもじゃないが授業を受けられる状態ではない。
(さっさと片付けないと!)
私は早速掃除用具の入ったロッカーの中にある掃除機を取りに向かった。すでに私の心はウズウズしていた。昨日までは何かと他の仕事があり、ゆうとと一緒にいることはできていても掃除はできていなかった。そんな中、他の教室から聞こえてくる掃除機のキーーーンという音が私の心臓をバクバクと高ならせ、その日1日に出たゴミを根こそぎ吸引しているところを想像すると、ゆうとの隣の席にいながら少しアソコが濡れてしまっていた。
そんな状態で1日を終えてきていた私に取って、今日の展開は絶好の機会でしかなかったのだ。
ガラガラガラッ!と掃除機のコードを伸ばし、黒板脇にあるコンセントに刺す。コンパクトに収納するために取り外されていたT字ヘッドを取り付け、今にも掃除機をかけられる準備が整ったと思ったところで、私はあることに気づいた。
(りんったら、ダストボックスのゴミを捨てて行かなかったのね。ぱんぱんじゃない!)
昨日ここの掃除機がけをやってくれていたのは友達のりんだったはずだが、ダストボックスの中にはたくさんの折り紙や色紙などのゴミが詰まりに詰まっていた。ゴミ捨てラインはゆうに超え、掃除機はもはや機能しないだろう。
(さっさと捨てないとね。)
私はゴミ箱の上でダストボックスの蓋を開けると、パカッという音と共にパラパラとホコリがこぼれ落ちたが、ゴミは固まっていて落ちてこない。結局私は手を突っ込み、書き出すようにして全てのゴミを捨てた。
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