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締約国会議まで21日、岸田首相の答弁

31日の参院予算委員会で、核兵器禁止条約 について質疑あり。(以下、要旨。詳細は動画でご確認ください)


岸田文雄首相「ロードマップを示すことで、拡大抑止を維持しつつ、核兵器のない世界の実現は両立できる。そのために米国との信頼関係に基づいて、取り組みを進めていく」

質問者:小池晃(共産党)「逆行じゃないですか?拡大抑止は何かあったら核を使うということですよ」

岸田「緊張した安全保障の中で、防衛力強化が必要だ。CTBTやFMCT、存在が忘れられている感じもする。核兵器廃絶のロードマップを書くことが政治家の責任で、それを私は示している」

岸田「核兵器禁止条約は出口。保有国は加わっていない。米国との同盟関係に基づいて、まずは保有国を動かすことが重要」とし、締約国会議への参加については明言せず。

小池「入り口にも入ってないじゃないか」

岸田「NPTと核兵器禁止条約をどう結び付けるかが重要」

▶一体いつまで「核兵器禁止条約は出口だ」と言い続けて、重要な選択を先送りにするのか。核の抑止に批判的に、かつ真摯に向き合おうとしないのか。誰への配慮なのか。
動画、こちら。 (1:07:11~1:20:10)



▶加えて問題だと思うのは、「拡大抑止に依存することが、ロシアの核兵器使用の脅しから見ても危険だ」との質問の最中、「官僚が笑っている、無責任だ」と質問者が指摘する一幕もあり。自民党席から「現実の政治をやっているんだ」との声も。

実際にその映像が映っていないので何とも言えませんが、そういう冷笑が増えたと思います。(非常に擦り減ってしまいます。)官僚機構はすぐには変化しないと思いますので、(特に条約に賛同する)政治家が議論を盛り上げ、リードしてもらいたいと思います。


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