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米国の孤立主義とは何か

割引あり

トランプ前大統領の再出馬により、日本国内でも注目され始めた米国の「孤立主義」について分かりやすく説明出来ればと思い、筆を取ってみました。

 米国の政治学者や米国外交史の専門家の一般的解釈に寄れば、米国は自国を、自由と民主主義を掲げ、それが為に神に祝福されて誕生した国家、と考えており、米国外交にはこの観点が常時、底に存在しています。
 米国は国内において、この自由と民主主義の発展を追求しており(LGBTQ+のように米国のキリスト教由来の伝統的価値観から脱し、より自由を探求する試みなど。)、それを国外にも布教するか、否か、が米国外交の最初の問いであり、これが米国が国外に関与するべきか、否かの判断となります。
すなわち、米国にとって国外への関与とは、米国的な自由と民主主義の価値観を関与地域に布教する事と同意であり、関与しないとは、米国的自由と民主主義の追求は、東海岸から西海岸の中だけで行えば良い、と言う考え方になり、米国外で戦争が起きても何が起きても知らぬ存ぜぬ、と言う態度となるのです。(この米国的な考え方が正しいか否かは、また別の話です。)

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