非日常が日常(散歩)
少しの間、脳をぶっ飛ばしてみませんか?
今日の朝、裸足で散歩をしていたら、眼鏡をかけた白い犬を老人が後ろ向き歩きで散歩していました。
私は「ま、良くあることだし」と思い、いつもの散歩コースを歩いています。
次に見かけたのは電線にとまる白いカラス。
いつものように「キー、キー」と鳴いています。
空はまっ黄色の快晴。
雲一つなく澄み渡る黄色い空につられて私は砂利道を歩いている。
足の裏のツボによく効くその道を歩いていると、ふと思い出す。
「あ、今日はゴミの日だ。燃えそうな心を有料ゴミ袋にまとめなきゃ。」
そう、本日は週に一度の燃えそうな心のごみの日。
そんなことを思いながら歩いていると、目の前の道路にはしごで出来た横断歩道が。
当然のようにもも上げ運動で渡り、その先にある自動販売機でファンタハタンキョを300円で買い、その場で飲む。
左手で右肩を押さえ、右利きの私は右手で飲む。
「さすがハタンキョ、程よい酸味と甘みだな。」
ようやく折り返し。
行きと違う景色を味わいながら家路へと向かう。
と言えどまだまだ早朝。
人は少ないが、赤ちゃんの軍団をたびたび見る。
二足歩行の喜びを全面に表現するように、おぼつかない足腰で一生懸命歩いている。
その反面、先日の選挙の話で盛り上がり大爆笑。
「相変わらず赤ちゃんズは世間の目を気にせず大声で話してやがる」
しかし、少し耳を傾けてみると、なるほど納得の会話が聞こえてくることは私の楽しみの一つ。
丁度このくらいの時間から朝刊の配達員をよく見かけるが、現在は新聞なんて存在しない。
配達員たちはいつもエアー配りをしている。
大昔の名残が根強く残っていて、この地域独独の風習である。
朝刊時はそうでもないが、夕刊時には海外も含め、各地から一目見たいと訪れる人も少なくない。
昨日は珍しく26年ぶりにクリケットのベースが降ってきたので、ベースだまりが出来ている。
そのベースは時にはスポンジ代わりになりえるので、主婦たちは新築戸建てが建った時の餅撒きなみにベースだまりに溜まっている。
そう、この世界ではスポンジは貴重品なのだ。
かの高級なクイックルワイパーと同じくらい。
「いやー、今日の散歩も気持ちよかったな~」
私は家路に着き、足の裏を軽石で奇麗にし、リビングへ。
そして朝食を食べ、仕事の準備をする。
「あ、そうそう!仕事行く前にゴミをまとめなきゃ!」
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