『蒼炎の舞台』 本編
神奈川県にある某高校、とある教室では休み時間なのか生徒たちがガヤガヤとして賑わっている。進級に伴いクラス替えが行われて数ヶ月。
楽しそうに話す生徒が多い中、目黒は一人机に向かい一心不乱にノートに何かを書いている。
会話の中心にいながらもその目黒の様子が目に入り気になった白瀬はスッと輪を抜け目黒の前に現れる。
「それ、いっつもなに書いてんの?」
答えるまでの3秒がやけに長く感じる。目黒は何でもないことかのように答えた。
「漫才の台本」
白瀬はてっきり、文芸部に所属するらしい目黒