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Leanerプロダクトを支えるオズの魔法使い

こんにちは。こくぼです。Leaner Technologiesという会社に1ヶ月半前に入社しました。

Leanerという会社がやってることは↑をみていただけると嬉しいです。

今日の本題: スタートアップの仮説検証

スタートアップではMVPをつくって仮説検証をするのが鉄則とされています。どの本にもMVPやプロトタイプをつくって仮説検証しましょう、と書かれています。

有名なエピソードだと、Zapposが靴の通販を始めた当初、アプリの表面だけつくって、注文を実際に受けてから人力で靴を仕入れて出荷していたことがよく言われていますし、Amazonも当初は注文を受けた本を人力で取次に注文して、ペゾスや創業メンバーが梱包して出荷していた話も有名です。

ユーザーからはWebなどのシステム上で全てが動いているように見えるのに、実際は裏側で人間が頑張ってる仕組みは「オズの魔法使い型MVP」として知られています。

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プロダクトをつくる前に、その仮説が正しいのかちゃんと検証しましょう、という話です。

言うは易く行うは難し

当たり前のように ”プロダクトをつくり込む前に仮説を検証しましょう" と言われていますが実際にどれだけの企業が馬鹿正直にできているでしょうか?

開発のリソースが少しでもあれば、十分に検証されてなくてもとりあえず開発できるところを先行して開発しましょう、となってしまうのが普通だと思います。頭ではわかっていても、実際にやれるか?というと簡単にはいきません。

特につくる側の立場としては、とにかく手を動かすことが自分の仕事なので、何かしらのアウトプットを絶えず出したくなってしまうものです。(それがアウトカムにつながるかどうかはわからないとしても)

Leanerは「日本の経営をLeanにする」会社なので...

Leanerと言う社名/プロダクトには「日本の経営をLeanにする」と言うミッションが込められています。なのでそのミッションを掲げるLeaner自身もLeanな会社でありたいと思ってます。

Leanerでは、自分たちのつくるものをムダにしない(トヨタ生産方式でいうところのつくり過ぎのムダを省く)ためにも真面目にオズの魔法使いに取り組んでいます。

(めっちゃ正直いうと、開発リソースがめちゃ少ないのでそうせざるをえない、というチーム事情もあります...)

Leanerの見積DXの場合

Leanerの機能の一つに「見積DX」があります。見積DXとは、Leaner上で複数社に一括で見積もりを依頼できる機能です。オプションとして、サプライヤーの選定をLeanerに任せることもできます。

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見積DXには「Leanerのクライアント企業(発注側)」「サプライヤー企業(受注側)」の2タイプのユーザーがいます。

仮説検証されていないタイミングで両タイプのユーザーに使ってもらうシステムを一度につくるのは高リスク&高コストだと判断しました。

そこでオズの魔法使いの登場!

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サプライヤー側の機能開発はまるっと後回し

クライアント企業に最低限使ってもらえる機能を開発することにリソースを全振りして、サプライヤー側の機能開発は後回しにして人力でカバーすることにしました。

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この状態でベータ版としてリリースしました。実際に運用を開始して、見積もりの依頼を受ける度にサプライヤーとの仲介を手動で対応しています。

その後、このソリューションがクライアントに受け入れられそうだと無事にわかり、フィードバックを元に、機能を改善して、必要な追加機能を優先順位を付けて開発してるのが今ここの状態です。

オズの魔法使いでいることのメリット

必要最低限のリソースでリリースできる
・運用しながら苦しい所を優先的に開発するので、つくるものにムダがない
・なぜつくるのか、の説明が十分にあるのでエンジニアも納得感がある
・つくったものが確実に使われるので嬉しいし、やる気になる

オズの魔法使いをやることの難しさ

良いことだとわかってはいても、実際やるには強いメンタルが必要です。人間どうしてもちゃんと作り込んだもの提供したい、という気持ちが働いてしまうものです。(自分もどっちかというとそのタイプです)

リアルな問題をテクノロジーで解決するためにソフトウェアをつくっているのに、人力オペレーションで運用を始める、というところに矛盾を感じてしまうところもあります。なので本当にやるぞ!と覚悟を持つのは相当な勇気がないとできません。

限られたリソースで、どこまで突き詰めて素早く柔軟に仮説検証できるかがスタートアップの勝負の分かれ目に繋がっていくと信じて、これからも気合入れてがんばっていきたいです。

(ちなみにこの話は自分の入社以前の話でして、わたしは話を聞いてこれはすごいと感動してこの記事を書いただけの人間です)

Leanerは仮説検証を真面目に取り組めるメンタルを持ったチームです

ということで、Leanerは仮説検証に真面目に取り組めるメンタルを持ったメンバーがいるチームです。

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ユーザーの価値になるものをムダなく小さくつくって大きく育てたい!と思う方、Leanerにお待ちしてます!!

・ Webアプリケーションエンジニア
・ デザイナー
Leaner採用情報

編集後記

この記事を作成後にドラフトをオペレーションチームにみてもらいました。

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なんと、β版の前にコンシェルジュサービス型MVPでα版での検証もされていました。他にも、人力の運用を始めるにあたっても、チームで取り組むためのマニュアル化もめちゃくちゃ徹底していました。

その様子も近いうちにご紹介(自慢)できたらと思います!

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