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コーチングの『カラクリ』  ~Mindset Coaching(解説Ⅱ)~

続いて、
5分で読めるコーチングの「カラクリ」です。

端的には、脳の「4つのクセ」を上手にハックして、『未来(ゴール)へのリバウンド』を起こして、『現在を変えるチカラ』を生みます。
理解していると、セッションがより濃い時間になりますので、事前にお伝えします。


❶コンフォートゾーン

「コンフォートゾーンを出て、挑戦するんだ!」こんな言葉を聞いたことがあるかも知れません。
しかし実は、コンフォートゾーンは出るのではなく、『ズラす』のが正解です。

人は、コンフォートゾーンから出ると、コンフォートゾーンへ戻っていきます。そして、この戻る力をモチベーションと言います。(そう、モチベーションは上げるのでなく、上がるもの。結果です。)
寒くても暑くても、体温は一定の温度へ戻ります。無理なダイエット後のリバウンドも、同じ原理です。
そして、コーチングセッションにおいては、脳の中で、現状のコンフォートゾーン、未来(ゴール世界)のコンフォートゾーン、2つが存在する瞬間があります。
しかし、コンフォートゾーンはどちらか1つしか取れません。

そのとき、現状の臨場感が勝つと現状へ返る(戻る)モチベーションが働き続けます。一方で、未来の臨場感が勝つ(=ゴール世界へコンフォートゾーンがズレる)と、ゴール世界へのモチベーションが働きます

この時、未来(ゴール世界)に高い臨場感があるため、現状に違和感が生じて、現状と決別するための「決断」をします。そうして、実は、不健全であった現状と、お別れをします。
※決断が肝要です。文字通り、決めて・断つ。生粋の起業家は、ゴール世界に生きる脳で現状への違和感だらけ。コンビニに行くのと同じくらいのノリで決断する軽やかさです。

❷エフィカシ―
(ゴール達成のための自己評価)

「自己評価」というのが、ミソです。ロケットをつくり始めた当時、地球の上の数十億人が、「無理でしょ」と思っていたかもしれませんが、ロケットをつくっている本人達は、「私達は、やれる!」と自己評価できていたから、実現しました。

このエフィカシーがあると、ゴール設定を現状の外に、置くことができます。逆に、エフィカシーが下がると、ゴールの高さも下がります。エフィカシーは、ゴール設定において、とても重要なものです。

❸RAS/スコトーマ(盲点)
(ゴールへの筋道が見える脳の仕組み)

Invent on the way =やりながら方法を見つけていく(見つかっていく。という感覚かも知れません。) ゴールが先、方法は後。です。

子供が生まれて、ベビーカーを押して街中を歩くようになると、急にベビーカーが、目に入るようになる。赤い車を買ったら、急に赤い車に目が行くようになった。こんな経験あると思います。

ゴールを達成しようと脳が働き、自然と必要なモノ・情報が、見えるようになります。情報の認知のフィルターをRAS(Reticular Activating System)といいます。結果として、スコトーマ(盲点:見えなくなるもの)も、生じます。ゴール設定により、新たなRASが発火して、それまで見えていたものが逆にスコトーマ(盲点:見えなくなる)になることが起きます。RASは結果ですので、RAS自体を自分で意識的に変えるものではありません。ゴールへコンフォートゾーンが移った結果です。

❹セルフトーク

自分が、自分に語りかける・語りかけている言葉です。この言葉が、自己イメージ(≒コンフォートゾーン)となるため、非常に大事なものです。

人間は、無意識も含めて、1日3万~10万回、セルフトークをしていると言われています。人は、自らに語りかける言葉によって映像を映し出し、それで感情が生まれると言われています(言葉→映像→感情)。

もちろん、その中には、ネガティブなものも多く含まれます。セッション中で見つけた際は、カット・認知の更新をしていきます。ゴール世界を想起するセルフトークを、アファメーションと呼びます。アファメーションにより、ゴール世界の臨場感を持ち続けることができます。(言葉に限らず、持ち物などでも、効果を発揮します。)

以上です。
不明な点があれば、セッションをするまでに、金子へ質問・確認をください。

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