夢広がる!神奈川県川崎市の伝統野菜。
こんにちわ。渡辺です。
みなさん、ご自分の地域の伝統野菜について知ってますか?
私が今住んでいる川崎市にも自慢の伝統野菜があります。
その名も、のらぼう菜!!!
のらぼう菜とは?
伝統野菜としての川崎での歴史については諸説ありますが、一説によればその歴史は約800年前にまで遡ります。
あくまで言い伝えです。文献はありませんが、歴史に思いを巡らせるのも伝統野菜の醍醐味ということで、ご紹介します。
鎌倉時代に、多摩区を納めていた稲毛重成に嫁いだ北条政子の妹さんが、嫁入り道具の一つとしてのらぼう菜の種を持ってきたところから始まります。
しばらくは稲毛家を中心にその他近隣の農家さんが家庭用に栽培していましたが、江戸時代に川崎の北部の一部で広がり、知る人ぞ知る伝統野菜として定着してきたそうです。
菅のらぼう保存会 会長 髙橋孝次さん。
そんなのらぼう菜の栽培に70歳になってから挑戦し、独自の栽培方法を開発し、さらには地域の子どもたちの教育にまで貢献された方がいらっしゃいます。
それが、髙橋孝次さんです。私は残念ながらお会いしたことがないのですが、髙橋さんの人生とのらぼう菜については、とある本で学ばせていただきました。
その本がこちら。
のらぼう菜ファンの皆さんならご存知の一冊かもしれません。表紙デザインもナイスですよね〜。この題字も髙橋さんご本人の書です。髙橋さんは文字や絵を描くことも得意だったようで、本の中でものらぼう菜の栽培についてのスケッチや教育現場で子どもたちに向けて書かれたメッセージがたくさん紹介されています。
ぜひご興味ある方はご覧ください!!!
一つ一つから髙橋さんの熱意と人としての魅力が伝わってきます。
たった一つの野菜をテーマに、ここまで生産者のこだわりと人生を描いている本は他にはないのではないでしょうか?
そしてこちらは、高津区エリアの人気のお店「Len」さんと一緒に私がデザインした髙橋さんの物語。『FARM TO GIFT〜農園からの贈り物〜』という商品に同封する印刷物として制作しました。本を参考に髙橋さんのお話しを凝縮してシンプルにまとめています。
可能性は無限大。
のらぼう菜の名前の由来は、野良でも力強く成長するから。だそうです。江戸時代には天明・天保の大飢饉を救ったとも言われています。食や自然環境に関する課題が山積みの現代ですが、のらぼう菜がまた地域や世界の未来の手助けになるかもしれません。
伝統野菜としての品種の開発も進み、新規の生産者も増えているようで今後の広がりから目が離せません!
野菜としての魅力と、それに魅せられ人生の最後をのらぼう菜で飾った髙橋さんの物語は川崎の宝であり、ぜひ多くの人に届いてほしいと思っています。
髙橋さんや髙橋式の栽培方法を学んで実践している全国の生産者の方々の想いを未来につなげば、食としてだけでなく、まちの緑化や教育にまで貢献できるポテンシャルを持っているのらぼう菜。ぜひ機会があればお試しください!
かわさきのらぼう プロジェクト。
髙橋さんの想いとのらぼう菜の魅力を、地域資源の価値として継承していく取組をしている方々がいらっしゃいます。
清水まゆみさんと、田中龍平さん。この2人なくしてのらぼう菜の魅力は語りきれません。お2人とも髙橋さんとのらぼう菜に魅せられて、途中紹介した本の編集や出版、のらぼうペーストという商品の開発やのらぼう菜の色の分析などに自費や助成金で挑戦してきた強者たちです。笑
髙橋さんとのらぼう菜の大ファンになり、さまざまな活動に取り組んできたそうですが、正直活動内容がファンの域を超えています。笑
クラウドファンディングのお知らせ。
清水さんと田中さんのクラウドファンディングが始まりました!
目的は髙橋さんの物語や想いを語り継ぐための紙芝居をつくること。すでに絵は完成していて、クラファンをしながら印刷や地域の教育現場への出張紙芝居の準備を進めていくようです。
光栄なことに、私もリターンのスペシャル商品のデザインに協力しています。
目標金額は、600,000円!
支援募集期間は、約2ヶ月です!
ぜひ応援よろしくお願いします!
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