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毎日描いて7000枚

先日の3周年の記事で、わたしはもはやライフワークと化している「一日一画」についてこのように書いていた。

noteを始めて数ヶ月の時点で、通算6000になっていた作品数。これが先日7000を超えた。1年が365日あって毎日描いているんだから3年弱つまり1000日で1000増えるのは当然のことなのだけど。これもまた別エントリで書いておかなくてはと思っている。

拙note「noteの上にも3年」より

その「別エントリ」がこれ。

9月14日の絵がちょうど7000枚目になった。6000枚の節目のときはnoteをはじめて4ヶ月ほどのタイミングだった。あらためて時間の流れを実感する数字だ。

6000枚目のときは、技法の内訳なんかを出していた。半数近くの46%をオイルパステルが占め、残りは鉛筆とインク(ペン)が分け合って木炭はわずか3%だった。全体の割合は1000枚増えたところでそう変わりはしない。

今回は過去7000枚のなかでの割合の変遷を見てみたい。1000点ごとの集計を累積で見てみると、コンスタントにオイルパステルが増加していて、木炭は横ばいなのがわかる。

7000枚目の時点での内訳は、オイルパステル画が3284点、インク作品が2060点、鉛筆画が1485点、木炭画が171点。2000枚目まではインクの方が多かったけれど、いまは半分近くがオイルパステル。

累積ではなく、1000枚区切りでの割合はどうか。わたしがよく使ってきた画材の変化がなんとなくだけど見えてくる。

縦軸は枚数。5000枚以降はインクより鉛筆の方が多い。

3000枚を超えたあたりからオイルパステルが半分以上を占めるようになった。もともと少なかった木炭は2000枚目以降はほとんどなくなってしまった。わたしの画材は事実上オイルパステル、鉛筆、インクの3種類。

オイルパステルに次ぐ(はじめは凌いでいた)割合のものはインクだったけれど、5000枚目以降は鉛筆が多くなった。このグラフでは7000枚目の時点でこの両者が拮抗しはじめたようだ。

もうちょっと解像度を上げてみる。

過去18年半ほどあるので年ごとに集計し直してみた。作品数だと今年の数字が小さくなるので、その年の全作品に対する割合で。

木炭以外、それぞれの画材には幾つかのピークがあった。

木炭をほとんど使わなくなったのは2008年。実は2008年の1月に長男が生まれたから、健康被害の懸念から木炭を定着させる定着液フィクサチーフのスプレーの使用をやめたのだ。その後次男も生まれ、モンゴルに行き、帰国後しばらくしてから猫を飼っていることもあって、すっかり使わないままになっている。木炭画は定着させるのが必須なので、木炭の割合が激減するのは当然の成り行き。

この図からは、その後安定してオイルパステルがわたしのメイン画材になったこともわかる。オイルパステルは2006〜2007年と2010年にぐっと伸びている。2006年はセヌリエというフランスのメーカーのオイルパステルを入手して俄然おもしろくなったタイミング。2010年はオイルパステル画の画集を出したから、たぶんそのためにたくさん描くようになった。

オイルパステルの数がインクを抜いてから、2013年、2017年、2020年にピークがある。2013年は転職して半年間タイにいたのが大きいかもしれない。2017年は、家族で1ヶ月ほど米国で過ごしたときの影響があるだろうか。2020年はコロナ禍だ。ステイホーム期間にオイルパステルを使うだけの時間を割く余裕ができたということか。

ほかの画材では、2012年にインクが減り鉛筆が増えて両者が逆転した。これはたぶん次男が生まれて、じっとしてくれないモデルが増えたからだ。やり直しのきかないインクよりも消しゴムで消せる鉛筆のほうが好都合になった。

しかし2013年から2016年はまたインクのほうが多い。転職後にあまり時間がとれなくなって手っ取りばやく描けるペンで描いたクロッキーが多かったかもしれない。その後はまた鉛筆が多くなっているのだけど、これは猫が増えてやっぱり動くモデルを描くことが増えたのが理由だろう。

今年になってからインクのほうが多くなっている。1000点ごとの区切りでは拮抗しているように見えたけれど、それは今年すでに逆転するぐらい急増しているからだった。これは前回ちょっと触れたように筆ペンを使うことが増えたのが理由。

筆ペンによるクロッキーが実に良い。日常を手早く記録するのに最適な画材だと思った。形を素早く捉えることもできるし陰影も簡単に表現できる。仕事や諸々のことがあって慌ただしかった一日には、短時間で集中して描くことができて重宝している。

9月24日付け拙note「noteの上にも3年」より

筆ペンとペンとは集計するうえではわけていない。しかし「#筆ペン」タグは指定しているので、それを数えるとどのぐらい増えたのかわかりそうだ。数えた結果は以下のとおり。

筆ペンも「インク」として集計しているが、数え上げたらこの2年で急増していた。なお、2023年は9月14日までの数字。あと3ヶ月あまりでどれだけ増えるだろう。

先のエントリでは「この1年であらたに見つけたアプローチ」なんて書き方をしていたけど、実際は昨年から増えはじめている。試行錯誤を経て定着したのが今年だったから、この1年という感覚でそう書いてしまった。

最後にもうひとつ。メイン画材のオイルパステル。1000点区切りの集計では、7000枚目の時点で3001〜4000のときのピークにほぼ並んだ。年別では10年前の2013年のピークには及ばないけど昨年からは伸びている。

その理由は?思いあたるのはあらたな製品を使うようになったことだ。

今年の4月に、デパートの催事でたまたま知った河内洋画材料店さんのオイルパステルBig Oil Pastel Baby。練りも発色も良く、相性の良さを感じている。

8月19日の一日一画はBig Oil Pastel Babyの10本入りセット。いつもは他メーカーの製品もあわせて使っているけど、この時は試しにBig Oil Pastel Babyだけを使ってみた。

関東には直営の店舗がないので催事ごとに足を運んでそのつど買い足し、現在は50本ほど所有している。

さて、次の1000枚はどうなるだろう。8000枚目を数えるのは、通常ペースだと2026年の終わり頃になるだろうか。

画材では筆ペンスケッチとオイルパステルばかりになっているかもしれないし、また別の技法を試しているかもしれない。前回書いたようにシュルレアリスムのアウトプットもしたいので、いろいろと変化があるかも?ミクストメディアもあり得るか。いや、集計するのが面倒になるからそれはないか・・・(本末転倒)。

あ、8000枚目までnoteも続けていないといけないな。

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