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展覧会の絵

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出かけた美術展について書いたnoteを集めました。
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記事一覧

いとも慌ただしく優雅なる中世の小宇宙を観る

いつもいつも時間に追われるこの生活、なんとかしなくてはと思いながらも、自分の心身のほうを…

桂田祐介
2日前
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奇想のパール製品たち

昨日公開したエントリで、表参道で開催中の展示会についてもさり気なく触れていた。 先日、原…

桂田祐介
2か月前
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圧巻のティファニーワンダー展

誕生石シリーズを中断させて以来、noteではこのところ宝石ネタから遠ざかりぎみになっていた。…

桂田祐介
2か月前
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大西洋をわたった印象派

ちょっと日常に追われていたら、いつの間にか春分を過ぎて春になり、3月がほんとうに去ってし…

桂田祐介
3か月前
23

紫式部ゆかりの石山寺で花々を観る

1月は“行く”、2月は“逃げる”、3月は“去る”。 1月は“去ぬ”だったかもしれない。誰…

桂田祐介
4か月前
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色は光なり。小路の向こうは彼岸なのか。

ちょうど1年前の2023年2月から数ヶ月間アムステルダム国立美術館で行われたフェルメール展。…

桂田祐介
5か月前
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見えているそれは虚か実か

街灯の光と自動車のヘッドライト/テールランプがひとしく滲んでいる。民家の窓からこぼれるあかりも同じようだ。距離感がつかみにくく足取りがおぼつかないけれど、知っている場所なのでなんとかなる。眼に入ってくる光量の調節がきかない。つまり絞りを開きっぱなしのカメラのように否応なしに光が眼に入ってくる。いつも見ている景色は無意識に取捨選択したもので、実際の情報すべてではないのだと実感する。 先日、眼科で眼底検査を受ける際に瞳孔を開いたままにする点眼薬をさした。その影響は数時間つづく。

ウロボロスになったセルペンティ

宝石の鑑別という仕事がら、ハイジュエリーはよく目にしている。ありがたいことにいくつかのジ…

桂田祐介
7か月前
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みたびポメラート展へ

ここ数年、ラグジュアリーブランドの展示会が増えている。美術館や博物館でおこなわれるものも…

桂田祐介
9か月前
22

隠遁生活は楽しいか

東京の山の手、港区六本木に赴いた。平均年収が日本でいちばん高い地区だとか言われるだけあっ…

桂田祐介
9か月前
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時折、見逃してしまうんだ。大切なことが、今、起きているという事実を。

今月もなにかと忙殺されてnoteが書けていない。noteは空き時間に勝手気ままに書いているから、…

桂田祐介
11か月前
26

上野駅の知られざる展示スポットでセレンディピティを。

オトナの美術研究会の月イチお題企画、今月は「#美術館周辺のおすすめスポット」。めずらしく…

桂田祐介
1年前
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セレンディピティをもとめて

セレンディピティ・・・果たしてこの言葉は一般的なのかどうなのか。ある程度市民権を得たよう…

桂田祐介
1年前
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そこに美術館があるから

オトナの美術研究会の月イチお題note企画、今月のお題は「#私が美術館にいく理由」。いままで参加メンバーの提案からお題が選ばれていたけれど、今回は主宰のちいさな美術館の学芸員さんによるお題。 ふむふむ、たしかに仕事で足を運ばれていると一般の来館者とは視点は大きく異なりそうだ。わたしもミネラルショーやジュエリーショーに赴くのは自分の仕事が宝石の鑑別だからであって、一般の鉱物ファンの皆さんと目的が一致するわけではない。わたしの場合はショーに行くだけで、開催はおろか企画もしないか