地域は誰のものなのか?
この10月で旭地区へ移住して15年目に突入しました!なにもわからないところから、地域の皆さんに受け入れてもらい、少しばかりのお役には立てるように自分なりに地域に向き合ってきました。
現在、14年間、借りて住んでいる古民家も随分かたむいてきたこともあって、集落内で大工さんが建てた頑丈な農機具小屋を土地とあわせて購入、リノベして新しい住まいにしようとしています。農地であったため農転も行い、地域材を活用して、リノベは自社スタッフ中心に行っています。
福蔵寺、つくラッセル、地域密着型デイサービスあんじゃない、古民家こらっせる、倉庫を2箇所、小原販売店、古民家あらやしき、自宅、新しい自宅、農地や山林と、地域の遊休資産をお借りしたり、譲っていただき、活用させていただく中で、果たして「地域とは誰のものなのか?」という疑問がふつふつとわいてきました。
私は外から入ってきていることもあって、譲ってもらって所有している物件もあるけれども、先人たちの歴史を感じながら、この時代にいる身として地域にいる間に使わせてもらっているという感覚を強くもっています。昔から住んでいる人たちはご先祖様の意識、家という意識が強いのかもしれません。元来地域は自然のもので誰のものでもないともいえます。
地域に住む人が土地や不動産をもち、活かし、糧をえて、生活を成り立たせていた時代から、会社に勤めお金という糧をえてモノやサービスを買う生活に変化したことは、山村から人が流出し、土地も相続や売買で地域外の人が所有するだけになってしまう原因にもなっています。
「私がいなくなったあと、誰がこの地域を守っていくのだろうか。」という声をききます。「自分は頑張れるところまで頑張るけれどもあとのことまで次の世代に背負わせるようなことは言えない。。。」という声もききます。
先祖が残してきた土地を血縁で残していくことが当たり前にはできなくなってきた中、私たちが地域をどう捉えて、次世代にどう受け渡していけばいいのでしょうか。私自身も初代でこれからずっと我が家でとは考えにくいです。
「地域は誰のものなのか?」に、明確な答えはないのかもしれません。ただ、好む好まざるに関わらず人が流出し土地が相続や売買で地域外にでていって地域に住む人が関われないという状態で持続可能な地域はありえないと思うのです。
そして、受け継がれてきた歴史を尊重することだけでなく、今暮らしている人が地域とともに自分らしい生活スタイルを実現していくにはどうすればいいのか、という問いの中に、次世代に幸せな暮らしを受け渡していくヒントが隠れているように思います。
「未来にここに住み、暮らしを営んでいく人たちに委ねたい。」という想いをかなえる仕組みを創造できないだろうか。
課題を解決するというより、未来に向けて努力する場として、新しいありようをこれからつくっていきたいと思っています。
地縁と知縁でのこす共有資産 とよさとコモンズ
と名前をつけました。これからたくさんの人との対話と学びをとおして、実践的に取り組んでいきたいと思っています。
今日からnoteも含め、毎日なにかしら発信をしていきます。学びと実践の旅に、ぜひ、ご一緒ください。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?