【参加報告】法政哲学会第40回大会・総会

昨日は、13時から18時までオンライン形式により法政哲学会の第40回大会及び総会が開催されました。

今回は前半に研究発表として2件の報告が、後半にはヘーゲルの『法の哲学』が1820年に刊行されてから200年が経ったことを記念するシンポジウム「ヘーゲル『法(権利)の哲学』刊行200年記念シンポジウム 人倫構想と現代」が行われ、シンポジウムの閉会後は年次総会が開催されました。

研究発表とシンポジウムの概要は以下の通りでした。

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法政哲学会第40回大会
総合司会:相原博(法政大学)

[研究発表]
(1)押山詩緒里(法政大学大学院)/アーレントの「政治的生」の現象学的解釈――ビオスのリアリティの救済にむけて(司会:山下真)

(2)岩井洋子(一橋大学大学院)/三木清と共同主義(司会:菅沢龍文)

[シンポジウム]
「ヘーゲル『法(権利)の哲学』刊行200年記念シンポジウム 人倫構想と現代」
提題
(1)大橋基(法政大学)/「民族」の多様性と「国民」の資格

(2)片山善博(日本福祉大学)/「人格」概念と社会福祉の理念

(3)大薮敏宏(富山国際大学)/偶然と体系―ヘーゲル法哲学の体系的崩壊と現代ブラックホール理論のシンギュラリティ―

質疑(司会:滝口清栄)
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大学院博士課程に在籍するお二人の研究発表に加え、今年生誕250年を迎えたヘーゲルの主著の一つである『法の哲学』の現代的な意味を問うシンポジウムと時宜を得た企画により、大会は無事に終了しました。また、総会も所定の議事が滞りなく審議、報告され、散会となりました。

<Executive Summary>
The 40th Annual Conference of the Hosei Society for Philosophy (Yusuke Suzumura)

The Hosei Society for Philosophy held the 40th Annual Conference via Zoom on 21st November 2020. In this time the conference was consist of two individual research reports and symposium entitled with "Memorial Symposium for the Publication of Hegel's Philosophy of Right: The Concept of Humanity and the Present Day".

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