発生から20年目に思う「9.11」と「マスード司令官への自爆テロ」

今日で、2001年9月11日(火)に米国の同時多発テロが起きてから20年が経ちます。

「9.11」というと、この日の新聞の朝刊に「アフガニスタンからの情報」としてタリバンに対抗する北部同盟のマスード司令官への自爆テロが行われた記事が掲載されたこと[1]が思い出されます。

イタル・タス通信は「死亡した」、在英の近親者は「生存を確認」と報じられたマスード氏への自爆テロの話題は、情報の錯綜の具合から現地の状況が込み入ったものであろうことを示唆するものでした。

断片的な情報であっても、一つひとつの話題を丹念に辿れば、新しい発見や事態の真相の一端を窺い知ることは可能です。

そのため、この報道を目にした私の第一印象は、多くの方と同じく、「これからアフガン情勢について、何かあるな」というものでした。

しかし、それから半日後に「9.11」という出来事が起きるとは予想しがたいものであったことも、否みがたい事実です。

それだけに、「マスード司令官への自爆テロ」と「9.11」とを通して、私は国際政治や国際情勢の推測と判断の難しさを痛感したものでありました。

これが、20年前の9月11日を振り返ると、絶えず思い出される出来事です。

[1]「北部同盟」の最高指導者・マスード氏に暗殺説. 朝日新聞, 2001年9月11日朝刊7面.

<Executive Summary>
Miscellaneous Memories of the September 11 Attacks of 2001 (2) (Yusuke Suzumura)

The 11th September 2021 is the 20th anniversary of the September 11 Attacks of 2001. In this occasion I remember miscellaneous memories of the incident.

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