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NHK交響楽団第2018回定期公演

本日、NHK交響楽団の第2018回定期公演の第2日目が行われ、会場であるNHKホールで鑑賞しました。

今回はチャイコフスキーの特集で、前半がロココ風の主題による変奏曲、後半がバレエ音楽『白鳥の湖』の抜粋でした。チェロ独奏は辻本玲、指揮は尾高忠明でした。

前半は序奏がやや重く、様子を探りながらの演奏であったものの、その後は音の離れがよくなり、曲そのものの持つ軽やかさがよく表現されました。

独奏の辻本は輪郭が明瞭でさわやかな音色と旋律を短めに切り上げる節回しが特徴的で、伴奏とともに音楽を前進させる様子は印象深いものでした。

尾高の指揮の明晰さが際立った後半は、バレエ音楽としての『白鳥の湖』が備える劇的で周到な構成をよく押さえたもので、聞き手の注意を惹き付けて離しませんでした。

とりわけ第3幕から第4幕にかけての奔流のような音楽の表情は、この日の演奏の中でも特筆すべき濃密さでした。

ところで、NHK響の定期公演Cプログラムは2021-22シーズンから休憩時間を設けず、60-80分の公演としてきました。

これは、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を受けたそちであり、今年9月からのシーズンから従来通り休憩時間を取る2時間の公演に戻りました。

いわばNHK響が完全にコロナ禍を克服したことを示すのが2024-25シーズンであり、今回の内容は節目の公演にふさわしい、充実したものであったと言えるでしょう。

<Executive Summary>
The NHK Symphony Orchestra the 2018th Subscription Concert (Yusuke Suzumura)

The NHK Symphony Orchestra held the 2018th Subscription Concert ad the NHK Hall on 27th and 28th September 2024. In this time, they performed Tchiakovsky's Variations on a Rococo Theme and selected pieces from the Swan Lake. Solo cello was Rei tsujimoto and conductor was Tadaaki Otaka.

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