ドジャースへの移籍は大谷翔平選手の一層の活躍への期待を高める

現地時間の12月9日(土)、大リーグのロサンゼルス・エンゼルスからフリー・エージェントとなっていた大谷翔平選手がロサンゼルス・ドジャースへの入団に合意しました。契約期間は10年、年俸総額は7億ドルで、北米のプロスポーツ史上最高の金額となりました。

2013年以来11シーズン連続でポスト・シーズンに進出し、この間3度のリーグ優勝を達成するとともに2020年にはワールド・シリーズでの優勝も果たしているドジャースは、ポスト・シーズンへの進出と更なる高みへの挑戦を希望してきた大谷選手にとって格好の球団となります。

また、選手に対しても球団に向けても批判的な対応で知られるニューヨークやボストン、フィラデルフィアなど東海岸の球団に比べ、西海岸の球団は鷹揚な姿勢を示すことが特徴的です。

たとえ同じカリフォルニア州内での移動とはいえ所属球団の変更に伴う環境の変化は小さくないものです。それだけに、選手や球団を取り巻くより好意的な態度は、大谷選手が望ましい状況の下で試合に臨めることを推察させます。

何より、2017年のオフシーズンに大リーグへの移籍交渉を行った際、意中の球団の一つがドジャースであったものの、投手と打者のいずれでも出場することを希望した大谷選手と、投打のいずれかに専念することを期待したドジャースの間で合意に至らず、最終的に両者での出場を受け入れたエンゼルスと契約したものでした。

この点を考えれば、大谷選手もドジャースも、6年の歳月を経てありうべきもう一つの道に辿り着いたと言えるでしょう。

もちろん、全てが期待通りに進むわけではなく、新たな球団、新たな環境で試合を行うことがもたらす心理的、肉体的な負荷はわれわれの想像を絶するものです。

しかし、これまで投打のいずれでも優れた成績を挙げ、アジア系選手として初めての本塁打王となり、史上初の2度にわたる満票でのMVP獲得など、人々の期待を実現するだけでなく、大きく上回る足跡を残してきたのも大谷翔平選手に他なりません。

それだけに、ドジャースの一員としてどのような活躍を示すのか、今後の活躍が一層注目されます。

<Executive Summary>
Mr Shohei Ohtani Enters the New Stage as a Member of the Los Angeles Dodgers (Yusuke Suzumura)

Mr Shohei Ohtani, who is a Free Agent from the Los Angeles Angels, sigines the contract with the Los Angeles Dodgers on 9th December 2023. On this occasion, we prospect possible ways as a member of the Dodgers.

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