NHK交響楽団第1932回定期公演

昨夜は、19時から21時まで、NHK-FMでNHK交響楽団の第1932回定期公演の実況中継を聞きました。会場はサントリーホール大ホールでした。

今回の演目は、前半がウェーバーの歌劇『オイリアンテ』序曲、リヒャルト・シュトラウスの「4つの最後の歌」、後半が同じくシュトラウスの交響詩『英雄の生涯』でした。ソプラノ独唱はクリスティーネ・オポライス、指揮はファビオ・ルイージでした。

演奏会場での鑑賞ではなかったため寸評は差し控え、所感のみをご案内します。

第1932回定期公演はライナー・キュッヒルがコンサート・マスターとして客演したこともあってか、弦楽器の演奏は弓の運びを鮮やかに思い浮かべられるものでした。

一方、時折管楽器から戸惑いの様子が感じられたのは、ルイージの牽引的な指揮が奏者の意図する速度よりもやや早かったことを推察させました。

それでも、3曲とも大きな破綻はなく、オポライスもやや淡泊で抑制的ながら手堅い歌唱を披露していたのは、譜面の隅々まで統制しようとするルイージの指揮が奏功した結果であったと言えるでしょう。

<Executive Summary>
Stage Review: NHK Symphony Orchestra the 1932nd Subscription Concert (Yusuke Suzumura)


The NHK Symphony Orchestra held the 1932nd Subscription Concert at the Main Hall of the Suntory Hall on 22nd January 2020. In this time they performed von Weber's Euryanthe overture. Richard Strauss' 4 Letzte Lieder and "Ein Heldenleben". Solo soprano was Kristine Opolais and conductor was Fabio Luisi.

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