4年ぶりに開催された隅田川花火大会について思ったいくつかのこと

昨日、隅田川花火大会が4年ぶりに開催され、約103万5千人の観客が訪れ、約2万発の花火を堪能しました[1]。

昨年来の資源高や人件費の高騰により、千葉県いすみ市において市内3か所で実施ていた花火大会がすべて中止になったり、毎年7月もしくは8月に開催している鎌倉花火大会が有料観覧席を増やせる開催時期を秋以降に変更して行う計画であるなど、首都圏の花火大会を巡る環境は厳しさを増しています[2]。

隅田川花火大会も例外ではなく、例年設けていた順延日を費用の問題から今回は設定しなかったため、もし荒天となっていれば今回の大会は中止を余儀なくされるところでした。

そのような中で、天候に恵まれた今回は現地に多くの来場者が訪れるとともにテレビ東京による実況中継も上空からの映像を効果的に活用するなど、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により開催が中止されていた3年間の空白を感じさせないものでした。

そして、わが家もわずかの時間ながら中継を視聴し、夏の風物詩を久しぶりに堪能することが出来ました。また、わが家の二人の子どもにとっては、

徳川吉宗が1733(享保18)年に前年江戸で流行した疫病の退散や川施餓鬼とともに両国の川開きの日に水神祭を催して、花火を打ち上げたことに由来する隅田川花火大会の再開は、改めてわれわれに「コロナ後」の社会の到来を印象付けるものであったと言えるでしょう。

改めて、実施に尽力した関係各位の取り組みに感謝します。

[1]4年ぶり 夜空に大輪. 日本経済新聞, 2023年7月30日朝刊27面.
[2]首都圏 花火大会に暗雲. 日本経済新聞, 2023年7月21日朝刊5面.

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of the Sumidagawa Fireworks Festival 2023 (Yusuke Suzumura)

The Sumidagawa Fireworks Festival 2023 was held on 29th July 2023. It was the first time after the outbreak of the COVID-19.

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