アルバート・プホルス選手の「大リーグ通算700本塁打」を讃える

現地時間の9月23日(金)に行われたセントルイス・カーディナルス対ロサンゼルス・ドジャース戦でカーディナルスのアルバート・プホルス選手が2本の本塁打を放ち、今季21号、通算700号を記録しました。

大リーグでの通算本塁打が700本に達したのは、バリー・ボンズ、ハンク・アーロン、ベーブ・ルースに続き、史上4人目の快挙となります。

ところで、プホルス選手については、私が2003年6月10日に大リーグ公式ライセンシーサイトMAJOR.JPで担当していた連載「いま話題の選手たち」の中で取り上げています。

現在、同欄は閲覧できないため、以下に当時の記事を再掲し、プホルス選手の偉業を讃えます。

なお、表記については現行のものと異なる点があることに、予めご注意ください。


いま話題の選手たち「アルバート・プーホルス選手」
鈴村裕輔

シアトル・マリナーズのイチロー外野手の驚異的な活躍に誰もが目を奪われた2001年。そのイチローに勝るとも劣らぬ強烈な印象を残し、次代のメジャーを担う選手と評価されたのが、セントルイス・カージナルスのアルバート・プーホルス外野手である。

1980年生まれのプホルスは、16歳のときに父親とともに故郷ドミニカ共和国からカンザスシティに移住。地元の高校に入学すると、州のオールスターに2回選ばれるなど頭角を現し、メイプル・ウッド・カレッジに奨学生として入学する。そして、在学中の99年にカージナルスからドラフト13巡目指名を受けて入団した。

プロ入り1年目となる2000年は1Aミッドウェスト・リーグのMVPを獲得し、シーズン終盤に昇格した3Aメンフィスでは、プレーオフMVPに輝く活躍を見せた。2001年は招待選手として春季キャンプに参加し、故障者が続出する中で外野手として開幕ベンチ入りを果たした。開幕3試合で14打数7安打、8打点と活躍するなど、新たに制定された月間最優秀新人の最初の受賞者に選ばれている。その後も好調を維持し、オールスターにも出場、最終的には161試合で打率.329、37本塁打、130打点という成績を収めてナ・リーグ新人王に輝く。打撃3部門の数字は、39年のテッド・ウィリアムスの1年目に比肩する見事なものだった。

昨季は前半戦こそ調子が出なかったものの、後半戦はリーグ最多となる61打点を記録するなど、「2年目のジンクス」を感じさせない活躍。同時に、メジャー1年目から連続で「打率3割、30本塁打、100打点、100得点」を記録した最初の選手となった。

カージナルス最高の名選手スタン・ミュージアルの後継者という評価を、早くも得ているプーホルス。まだ23歳だけに、これからどこまで活躍の道を広げられるのか、非常に楽しみである。


<Executive Summary>
Celebrating Albert Pujols' 700 Homers (Yusuke Suzumura)

Mr. Albert Pujols of the St. Louis Cardinals hits 20th and 21st home runs of 2022 and total number of his home runs in the MLB reached 700: he became the 4th player who records 700 homer in the history of the MLB. On this occasion we celebrate his historical achievement.

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