2023年度の研究・教育活動等の概観と2024年度への展望

本日で2023年度が終わります。そこで、今回はこの1年度間の研究、教育及びその他の活動を概観します。

まず、研究活動については、刊行された単著書が1冊、単著論文が3報、口頭発表が3件でした。

今年度は2023年9月7日(木)に『政治家 石橋湛山』を中央公論社から刊行できたことが、研究活動の最大の成果の一つでした。

2023年は没後50年、2024年は生誕140年ということで、石橋湛山への注目が高まっています。そうした中で、石橋湛山に関心を持ち始めてから20年目という節目の年に私のこれまでの石橋湛山研究の一つの形を示す機会を頂戴できたことは、大変にありがたいことでした。

また、おかげさまで好評をいただき、新聞や雑誌などの書評でも数多く取り上げられており、これも著者として感慨無量です。

次に、学会活動については、日本国際文化学会第22回全国大会を2023年7月8日(土)、9日(日)に名城大学ナゴヤドーム前キャンパスにおいて、野球文化學會の第7回研究大会を2024年1月28日(日)に法政大学市ヶ谷キャンパス大内山校舎において開催しました。

前者については学会初となる中部地区での全国大会を実行委員長として、後者は阪神甲子園球場の開場から100年目となる年に会長として「甲子園100年と高校野球」と題しする研究大会を挙行できたことは、実行委員会や学会役員、さらに参加された皆さんのご支援のたまものと、改めて感謝する次第です。

さらに、教育活動に関しては、2020年度から名城大学において始まった、交換留学生に向けて英語で行う「国際日本学科目」が交換留学生向けの日本語教育とともに「交換留学生受入れ国際日本学・日本語プログラム」として名城大学の令和5年度教育功労賞を受賞しました。

私が名城大学に着任したのは2019年4月のことで、新型コロナウイルス感染症の感染拡大による留学生全般の派遣や受け入れが中止され、国際交流が停滞するという局面もありました。

そのような中で交換留学生の受け入れ数が着実に増加したのは、日本語教育の充実を期すために2020年4月に着任された池田先生の活躍と、国際化推進センターの職員の皆さんの尽力のたまもの以外の何物でもありません。

それだけに、表彰式において小原裕章学長が祝辞の中でコロナ禍で停滞せざるを得なかった学生の国際交流を活性化し、名城大学が定める「国際化推進計画2026」の目標達成に寄与したことを最初に言及されたのは、われわれにとって大変にありがたいことでした。

最後に、その他の活動としては、2009年4月から担当する大修館書店の『体育科教育』の連載「スポーツの今を知るために」が通算で181回となり、2017年4月から隔週で担当している日刊ゲンダイの連載「メジャーリーグ通信」も通算160回を数えました。

日米の野球関連の話題について、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、時事通信社に私の談話に基づく記事が掲載され、石橋湛山に関して『政治家 石橋湛山』の内容や最新の研究動向が産経新聞および読売新聞で取り上げられるなど、情報の発信に取り組みました。

これに関連し、テレビ番組への出演やウェブニュースへの談話の提供などの機会に与りました。

このように、2023年度も多くの方のご支援とご助言によって、日々の研究・教育活動を行うことが出来ました。

明日からの2024年度についても、研究、教育、その他の活動について一層の精進に励む所存です。

引き続き皆様のご支援とご声援をお願い申し上げます。

<Executive Summary>
Review of the Fiscal Year 2023 and Foresight to the Fiscal Year 2024 (Yusuke Suzumura)

The 31st March, 2024 is the last day of the fiscal year 2023. On this occasion I review my research, education and other activities in the fiscal year 2023.

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