令和5年度東京都高等学校文化連盟音楽部門中央大会

昨日、東京文化会館大ホールにおいて令和5年度東京都高等学校文化連盟音楽部門中央大会(中音)が行われました。

都内の高等学校の管弦楽、吹奏楽、合唱関連の部活動にとって、1年の最初に行われ、また年度の締めくくりともなる重要な催事が中音です。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により開催が見送られた2020年度、参加校の数を縮小して実施した2021年度を経て2022年度はほぼ従来通りの形式で実施されました。

昨年度と同様に例年通りの規模で行われた今回は、青山フィルハーモニー管弦楽団も東京学芸大学附属、都立駒場、都立新宿、海城の4校とともに第2地区オーケストラ(2地区オケ)として参加し、チャイコフスキーのバレエ音楽『白鳥の湖』から「乾杯の踊り」「情景」「終曲」を演奏しました。

2地区オケは都内においても管弦楽が盛んで管弦楽部も多い地域です。

そのため、毎年中音でも屈指の演奏者の規模を擁しており、演奏される曲目は編成の大きな作品が選ばれることになります。

そうした中で、昨年度のストラヴィンスキーのバレエ組曲『火の鳥』の「カスチェイ王の魔の踊り」に続き、やはり2地区オケとして中音で初めて演奏する「乾杯の踊り」を含む『白鳥の湖』が選ばれたことは、演奏者の皆さんのあくなき挑戦心と探求心の一端の表れと言えるでしょう。

これまでは毎年同じように行えることが当然であった種々の活動は、「コロナ禍」を経て行えることそのものが大きな意味を持つようになったと言っても過言ではありません。

それだけに、様々な障壁を乗り越えて音楽活動を継続してきた2地区オケの皆さんと、他の中音の参加者の皆さんの真摯な取り組みに改めて敬意を表するとともに、今後も中音が在校生の皆さんを主体とし、芸術的にも教育的にも意義深い催事として発展することを願う次第です。

<Executive Summary>
The Central Convention of Tokyo Metropolitan High School Culture Association, Division of Musical Arts of 2024 (Yusuke Suzumura)

The Central Convention of Tokyo Metropolitan High School Culture Association, Division of Musical Arts of 2024 was held at Tokyo Bunka Kaikan on 7th January 2024.

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