【参加報告】日本国際文化学会第21回全国大会

去る7月9日(土)、10日(日)、神戸大学鶴甲第1キャンパスにおいて日本国際文化学会の第21回全国大会が開催されました。

日本国際文化学会の全国大会は新型コロナウイルス感染症の影響により2020年の第19回は書面開催、昨年の第20回はオンライン開催となり、今回は3年ぶりに対面形式での実施となりました。

私は、今回も共通論題を企画し、第2日目に「文化と大衆--文化の「大衆性」と「多様性」」と題し、植朗子先生(神戸大学)と飯森明子先生(早稲田大学)ともに報告を行いました。

今回の共通論題では、私が「幕末維新期の日本における文化接触とその影響」という題名により、19世紀後半の日本における外来文化の招来が既存の文化に与えた影響や新たな文化の形成を検討しました。

また、植先生の論題は「大衆文化としての民間伝承の受容--『鬼滅の刃』竈門禰豆子の「口」を巡る不思議--」で、吾峠呼世晴の漫画『鬼滅の刃』の登場人物である竈門禰豆子を対象に、その「口」の描写の解釈を通して現代の漫画の中で民間伝承がどのように活かされているかが考察されました。

さらに、飯森先生は2件の報告から「際」と「サブリーダー」の問題を提起されました。

多くの方が会場に足を運んでくださり、報告後の質疑応答も活発に行われ、大変ありがたいものでした。

改めて参加者の皆さんと、植朗子先生と飯森明子先生に感謝申し上げる次第です。

<Executive Summary>
The Japan Society for Intercultural Studies the 21st Annual Conference (Yusuke Suzumura)

The Japan Society for Intercultural Studies held the 21st Annual Conference at Kobe University on 9th and 10th July 2022.

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