2022年度の研究・教育活動等の概観と2023年度への展望

本日で2022年度が終わります。そこで、今回はこの1年度間の研究、教育及びその他の活動を概観したいと思います。

まず、研究活動については、刊行された共著書が2冊、単著論文が4報、口頭発表が2件でした。

今年度は単著論文4報のうち英文が3報と、久しぶりに外国語での執筆の機会が増えました。また、フィッツらの編纂した"Nichibei Yakyu: US Tours of Japan, 1907-1958"所収の論文"Delaration of Victory: The Meaning and Achievements of the Stanford University Baseball Team's 1913 Tour"は、日本への野球伝来から150年の節目の年に貴重な機会を得られました。

次に、学会活動については、野球文化學會会長として2022年12月11日(日)に第6回研究大会を開催することが出来ました。

今回は3年ぶりに現地開催となり、オンライン形式での配信を併用して全国から多くの会員の皆さんにお集まりいただきました。「コロナ後」の学会運営を考える上で、様々経験を得られたのは重要なことでした。

これに加え、日本国際文化学会常任理事会・編集委員及び石橋湛山研究学会世話人として「コロナ下」の制約の中でも学会活動の維持にいささかながら努めました。特に、日本国際文化学会については今年7月8日(土)、9日(日)に開催予定の第22回全国大会の実行委員長を拝命し、身の引き締まる思いがするところです。

教育活動に関しては、2020年度から名城大学において始まった、交換留学生に向けて英語で行う「国際日本学科目」が2022年度後期に過去2年間のオンライン形式から対面形式に改められたことが重要でした。

来日を希望する交換留学生の皆さんにとっても、またわれわれにとっても待望の受け入れ開始であり、特に現地研修である"Fieldwork for International Japanese Studies I"を事故なく予定通り実施できたことは、今後に繋がる重要な実績となりました。

さらに、社会貢献活動としては刈谷市・名城大学連携講座「野球が国民的スポーツになるまで~野球日本伝来150周年記念~」(全3回)を担当いたしました。

あるいは、名城大学2022年度学長記者懇談会(開催日:2022年5月11日)や名城大学公式ウェブサイトの特集ページ"MEIJO RESEARCH"での記事「文化の多様性の観点から見る大リーグ」の公開(公開日:2022年9月5日)など、対外的な情報発信の機会を得られたことも、大変ありがたいことでした。

最後に、その他の活動としては、2009年4月から担当する大修館書店の『体育科教育』の連載「スポーツの今を知るために」が通算で169回となり、2017年4月から隔週で担当している日刊ゲンダイの連載「メジャーリーグ通信」も通算135回となり、朝日新聞の言論サイト「論座」での連載も4回を数えました。

日米の野球関連の話題やFIFAワールドカップについて、読売新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、中日新聞、時事通信社に私の談話に基づくが掲載されるなど、野球史の観点からの情報の発信に取り組みました。

これに関連し、テレビ番組への出演やウェブニュースへの談話の提供などの機会に与りました。

このように、2022年度も多くの方のご支援とご助言によって、日々の研究・教育活動を行うことが出来ました。

明日からの2023年度も、研究、教育、あるいはその他の活動について一層の精進に励む所存です。

引き続き皆様のご支援とご声援をお願い申し上げます。

<Executive Summary>
Review of the Fiscal Year 2022 and Foresight to the Fiscal Year 2023 (Yusuke Suzumura)

The 31st March, 2023 is the last day of the fiscal year 2022. On this occasion I review my research, education and other activities in the fiscal year 2022.

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