NHK交響楽団の「2022-23 Season定期公演日程・指揮者決定」の一報に接して思ったいくつかのこと

去る12月21日(火)、NHK交響楽団が2022-2023年の定期公演の日程及び指揮者を公表しました[1]。

来季は改修工事を終えるNHKホールがAプログラム及びCプログラムの会場として利用されるとともに、2022年9月に首席指揮者に就任する予定のファビオ・ルイージや桂冠名誉指揮者のヘルベルト・ブロムシュテット、正指揮者の尾高忠明、さらに現在の首席指揮者のパーヴォ・ヤルヴィなどが登場する予定です。

また、2019年4月の第1909回定期公演に出演したヤクブ・フルシャや、中止になったものの2020年4月の第1936回から第1938回までの定期公演に出演予定であったレナード・スラットキンを招聘するなど、従来通りの意欲的な人選が行われているのも、来季の特徴の一つと言えるでしょう。

一方で、新型コロナウイルス感染症の感染拡大により定期公演が中止となり毎月の演奏会に切り替えられた2020-2021年、公演時間の短縮など新しい取り組みを行ったものの日本国外との往来の制限により出演者の変更を余儀なくされた2021-2022年のように、来季も所定の指揮者により公演を実施できるかは不透明な状況です。

2022年3月には曲目とその他の出演者が公表される予定のため、今後も事務当局による調整は続くことでしょう。

それだけに、聴衆としては、各回の公演が所与の条件に最も適した形で開催されることを願うばかりです。

[1]2022-23 Season定期公演 日程・指揮者決定. NHK交響楽団, 2021年12月21日, https://www.nhkso.or.jp/news/20211221.html (2021年12月23日閲覧).

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions of an Announcement of Conductors of the NHK Symphony Orchestra's 2022/2023 Season (Yusuke Suzumura)

The NHK Symphony Orchestra announces conductors for the 2022/2023 Season on 21st December 2021. In this occasion I express my miscellaneous impressions of this information.


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