目黒区長選挙及び目黒区議会議員補欠選挙
昨日、目黒区長選挙と目黒区議会議員選挙補欠選挙の投開票が行われ、前者については青木英二候補が、後者は橋本祥平候補が当選しました。青木候補は今回で6度目の当選、橋本候補は2度目の当選となります。
今回の投票率は区長選挙が36.21パーセント、区議会議員補欠選挙が36.18パーセントで、区長選については前回を2.88ポイント上回りました。
目黒区長選挙の投票率は1987年の44.25パーセント以来の高水準で、1975年に特別区長の公選制が復活してからの14回の選挙の中では第5位となります。
それだけ、今回の選挙への有権者の関心が従来の区長選に比べて高かったことが分かります。
これは、前回の選挙から争点の一つとなった青木氏の多選の問題が今回も議論の対象となり、複数の有力な候補者が立候補したことで選挙戦自体が活性化した結果であると考えられます。
その一方で、有権者の約63パーセントが投票しなかったということも事実です。
もちろん有権者一人ひとりが自らの住む自治体の首長を選ぶ機会に貴重な投票権を行使することは重要ですし、投票率が高くなることは理想的です。
しかし、身近なはずの基礎自治体は、有権者にとって身近なだけに各候補者の政策は似た話題を取り上げることになりがちで、それぞれの主張の違いを知るためには7日間という選挙期間は必ずしも十分ではないということが出来ます。
しかも、物価対策や賃金問題、あるいは税制などの日々の生活に直結する課題を解決するのは主に国会議員の役割であって基礎自治体の首長は十分な力を持っていないため、自分の一票がこれからの生活にどのように影響を与えるか想像しにくいという実情も、投票への意欲をそぐ一因となっています。
現在、目黒区長選挙だけでなく、国政選挙においても投票率の低迷や低下は大きな問題となっています。
それだけに、公職選挙においてどのような形で投票率を向上させることが出来るのか、あるいは有権者が主体的な関心をもって公職選挙と関わるかは、今後も不断の努力を擁する課題であることは間違いありません。
<Executive Summary>
The Ward Mayor Election and By-Election of City Assembly of Meguro 2024 (Yusuke Suzumura)
The Ward Mayor Election and By-Election of City Assembly of Meguro were conducted on 21st April 2024 and Candidate Eiji Aoki was elected as the Ward Mayor and Candidate Shohei Hashimoto became the new member of the City Assembly.
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