「NHK交響楽団2021/2220シーズン定期公演詳細発表」で思ったいくつかのこと

本日、NHK交響楽団が2021年9月から022年6月までの楽季の開催日時と演目及び出演者を公表しました[1]。

2021/2022楽季は従来の定期公演に加え、9つの定期公演のうち1回券を1度に3校円以上まとめて購入すると1回券の一般料金より約8%割り引かれる「WEBセレクト3+」や「休憩なし・60-80分程度の公演」などが導入されます。

私が定期会員となっているCプログラムについては、「休憩なしの60-80分程度の公演」への移行が最大の変更であり、このほかにも第1日目の開演時刻の30分繰り下げ、開演前の室内楽の開催なども新機軸となっています。

開演前の室内楽については、かつてCプログラム第1日目に行われていましたから、久しぶりの再開となります。

また、「休憩なしの60-80分程度の公演」はNHK響が2020年9月から公演を再開した際に採用した方式であり、定期公演でも実施することは非常の事態の下で得られた知見の応用にほかならず、頼もしいものといえるでしょう。

出演者についても、原田慶太楼や鈴木優人など、昨年の各公演で初めて登壇した指揮者を定期公演の指揮者として招聘するなど、積極的な人材の登用にも取り組んでいます。

いずれにせよ、2020/2021楽季は新型コロナウイルス感染症のため定期公演の中止を余儀なくされただけに、来季は無事に開催されることが願われるばかりです。

<Executive Summary>
Miscellaneous Impressions for the NHK Symphony Orchestra 2021/2022 Season Subscription Concerts (Yusuke Suzumura)

The NHK Symphony Orchestra announces detailed information of 2021/2022 Season Subscription Concerts on 26th March 2021. In this occasion I express miscellaneous impressions for the concerts.

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