【開催報告】一般財団法人外苑会第18回研究・交流会

昨日、14時から15時30分まで、東京都立青山高等学校の同窓会である一般財団法人外苑会の第18回研究・交流会が開催されました。

今回は私が講師を務め、「太平洋をつなぐ白球――伝来150年目に考える、野球を通した日米の文化交流」と題して行われました。

講演では、最初に1872年にホーレス・ウィルソンによってもたらされたベースボールが、同時期に日本に伝来したサッカー、ラグビー、テニス、スキーなどよりも広く普及し、定着した理由やその後の野球界の発展における米国の影響を検討しました。

次に、1964年にアジア系の大リーグ選手となった村上雅則選手に始まる「日本人大リーガー」の系譜を辿りつつ、1995年の野茂英雄投手まで30年の空白があった理由を日米の野球界の状況などに基づいてお話しました。

そして、最後に現在活躍する大谷翔平選手の大リーグにおける位置づけなど、野球を通した日米の文化交流のあり方を紹介しました。

2022年は「野球伝来150年」という日本の野球界にとって節目となる年であり、しかも私自身にとっても1992年の青山高校への入学によって野球研究を始めてから30年、1997年に執筆活動を始めてから25年目でもあります。

このような年に母校を会場として同窓生の皆さんにお話しする機会を頂戴したことは実にありがたく、名誉なことです。

こうして講演の場を提供された青山高校と外苑会の関係者の皆さんの取り組みに改めて深甚なる謝意を表します。

そして、今回の講演が、出講を強く勧めてくださり、今年6月15日に逝去した外苑会の後藤尚雄会長へのささやかな追善となれば、これに勝る喜びはありません。

<Executive Summary>
The 18th Workshop and Social Gathering of the Gaienkai (Yusuke Suzumura)

The Gaienkai, the Alumni Association of the Tokyo Metropolitan Aoyama High School, held the 18th Workshop and Social Gathering at Tokyo Metropolitan Aoyama High School and via Zoom on 16th July 2022. In this time, I was the lecturer for the workshop.

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