OKAYA チャリティーコンサート 2020〈~感謝の夕べ~〉

昨日は、18時から19時50分まで、名古屋フィルハーモニー交響楽団による「OKAYA チャリティーコンサート2020 ~感謝の夕べ~」の実況配信を鑑賞しました。

今回は、愛知県芸術劇場コンサートホールを会場とし、無観客により行われました。演奏の模様はCBCテレビの撮影により配信されました。

この日取り上げられたのは前半がシベリウスのアンダンテ・フェスティーヴォとヴァイオリン協奏曲、後半がベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番で、ヴァイオリン独奏は福場桜子、ピアノ独奏は田村響、指揮は田中祐子でした。

協奏曲を2曲揃える構成は職業楽団の定期演奏会では目にする機会が少ないものの、「OKAYA チャリティーコンサート」では通例のようであり、興味深く思われました。

演奏については、福場が哀愁とともに躍動感を秘めたヴァイオリンにより音楽を牽引し、田村は粒の立った音を重ねることで後味の良い音楽を仕立て上げていました。また、田中は勘所を押さえ、的確であるとともに絶えず演奏者に共感を示す指揮が印象的でした。

ところで、今回の実況配信の視聴者は400人に満たないものでした。

もちろん、18時という開始時間や名古屋フィルの主催公演ではなく依頼公演であること、あるいは7月31日(金)から8月31日(月)まで収録された内容が配信され、8月13日(木)にはCBCテレビで取り上げられるといった条件が、視聴者数に影響を与えたのかも知れません。

それでも、今回登場した3人のように新進もしくは中堅の音楽家の演奏が実況配信される機会は必ずしも多くはないだけに、今後、より多くの視聴者を得るためのさらなる工夫が施されることが期待されるところです。

<Executive Summary>
The Nagoya Philharmonic Orchestra OKAYA Charity Concert 2020 (Yusuke Suzumura)

The Nagoya Philharmonic Orshestra's OKAYA Charity Concert 2020 was held at Aichi Prefectural Arts Theater, the Concert Hall on 28th July 2020. They performed Sibelius' Andante Festivo and Violin Concerto and Beethoven's 3rd Piano Concerto. Solo violin was Sakurako Fukuba, solo piano was Hibiki Tamura and conductor was Yuko Tanaka.

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