大谷翔平選手の「2桁本塁打2桁勝利」の達成を祝す

現地時間の8月9日(火)、大リーグのロサンゼルス・エンゼルスに所属する大谷翔平選手がオークランド・アスレティックス戦に登板して勝利しました。

この結果、大谷選手は今季2桁本塁打と2桁勝利を達成し、大リーグとしては1918年のベーブ・ルース以来104年ぶり、2020年に大リーグ機構が公式記録と認めた黒人リーグを含めると1927年のエド・ライル(デトロイト・スターズ)以来95年ぶりに「2桁勝利2桁本塁打」が実現しました。

19世紀から20世紀初頭にかけての米国球界では1人の選手が投手と打者を兼ねることは決して珍しいものではありませんでした。

しかし、1920年にいわゆる「飛ぶボール」の時代を迎えて打撃力が向上する一方、投球術も進歩するとともに、1970年代からは投手の役割りが先発、中継ぎ、抑えと細分化されるようになると、1人の選手が投打のいずれにおいても顕著な成績を残すことは難しくなったのは周知の通りです。

その様な中で大谷選手が投打にわたり傑出した成績を残すことは大リーグのみならず、世界の野球の進歩と発展の画期を為すことは明らかです。

これに加えて、優れた選手は過去の歴史をわれわれの前に蘇らせるという経験則に従えば、球史に残る大打者として知られるベーブ・ルースの投手としての実績に人々が集まり、あるいは黒人リーグの記録を参照する機会を提供する大谷選手の存在は、野球の歴史を現在の愛球家にもたらすという意味でも、重要な役割を果たしていることが分かります。

それだけに、これから大谷選手がどのような「埋もれた歴史」をわれわれに気付かせるか、今後の一層の活躍が期待されます。

<Executive Summary>
A Great Baseball Player Revives the Great History of the Ball Games (Yusuke Suzumura)

Mr. Shohei Ohtani, a batter and a pitcher for the Los Angeles Angels, defeated the Oakland Athletics on 9th August 2022 and matches Babe Ruth with double digits in pitching wins, home runs. On this occasion we examine a meaning of a great player to revive the great history of baseball.

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