青山フィルハーモニー管弦楽団2022年度夏季合宿

去る8月8日(月)から8月12日(金)まで、新潟県南魚沼市のシャトーテル一本杉において、青山フィルハーモニー管弦楽団の2022年度夏季合宿が開催されました。

新型コロナウイルス感染症の感染拡大により、過去2年間の夏季合宿は中止となったため、青フィルとして3年ぶり、そして在校生の皆さんにとっては青山高校入学以来初めての合宿となりました。

在校生の皆さんは、2年生の場合中学3年生の2月から、1年生であれば中学2年生の2月からコロナ禍の影響を受けて教育活動が大きく制約されてきました。特に宿泊行事に関しては中学校での修学旅行が注視となっている場合小学校の林間学校や臨海学校以来の体験となる人も皆無ではありませんでした。

しかも、今回は新型コロナウイルス感染症の感染防止を徹底しつつ期間中の練習や日常生活を円滑に行うという、従来とは全く異なる合宿となりました。

そのため、事前の体調管理だけでなく合宿中も定期的に健康状態の確認が行われるとともに、食事中の「黙食」の徹底といった基本的な事項から、管楽器の管体に付着する水分が感染源となることを防ぐため、管楽器奏者はペットシーツを利用し、使用後は毎回廃棄して新品と交換するといった細やかな点まで、入念な対応がなされました。

こうした取り組みの結果、期間中に体調不良者は出ず、最後まで所定の日程を行うことが出来たのは、青フィルにとってのみならず、青山高校にとっても重要な経験となりました。

また、練習そのもについても、進捗状況に合わせて所期の内容を適宜変更したり、自発的に練習の内容を組み替えるなど、在校生の皆さんは適応力を示しつつ主体的に取り組むことが出来ました。

「3年ぶりの開催」とは歴史的な観点からの表現であり、在校生の皆さん一人ひとりにとっては「初めての経験」である合宿が無事に行われたのは、事前に各種の調整を行った顧問の先生方の尽力と参加を快諾した保護者の皆さんの理解、さらには館内の感染症対策の徹底と衛生環境の維持を行った宿舎の方々の対応の成果です。

そして、何よりも未知の出来事に対し、時に試行錯誤し、時に挑戦しつつ一つひとつの課題に真摯に向き合った在校生の皆さんの態度が、合宿の成功をもたらす最大の要因でした。

その点でも、今回の合宿の開催は、大きな意味を持つものであったと言えるでしょう。

<Executive Summary>
Aoyama Philharmonic Orchestra Summer Camp 2022 (Yusuke Suzumura)

The Summer Camp of the Aoyama Philharmonic Orchestra was held at Chateautel Ipponsugi of Niigata Prefecture on 8th -12th August 2022.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?