名城大学管弦楽団第37回定期演奏会

本日、私が今年5月に部長を拝命した名城大学管弦楽団の第37回定期演奏会が開催されました。会場は東海市芸術劇場でした。

今回は、前半にシベリウスの交響詩『フィンランディア』とビゼーの『アルルの女』第2組曲、後半にブラームスの交響曲第2番が演奏されました。指揮は常任指揮者の吉田年一氏が担当しました。

東海市芸術劇場は今回初めて訪問した会場で、1025席という客席数と全体に偏りのない音響は利便性の高さをうかがわせました。

また、楽団も会場の特長をよく捉え、音量の大きさと特にヴァイオリンの弓を大きく動かす演奏を行いました。

ところで、私は部長として公演の冊子にあいさつ文を寄せました。

そこで、以下に全文をご紹介いたします。


名城大学管弦楽団第37回定期演奏会あいさつ
鈴村裕輔

本日はご多用のところ名城大学管弦楽団第37回定期演奏会にご来場いただき、ありがとうございます。

2020年1月から続く新型コロナウイルス感染症の感染拡大は、現在も日々の生活に様々な影響を与えています。管弦楽団も例外ではなく、各種の制約を余儀なくされてきました。一方、今年度は「ウィズ・コロナ」の考えの下で感染症対策を徹底しつつ活動し、夏季合宿を実施して練習に励むとともに団員相互の親睦を深めたり、依頼演奏会で多くの方に音楽を届けることが出来ました。

こうした中で開催する今回の公演では、前半にシベリウスの交響詩『フィンランディア』とビゼーの『アルルの女』第2組曲、後半にブラームスの交響曲第2番を取り上げます。

19世紀から20世紀初頭までロシア帝国の支配下にあったフィンランドの人々の民族意識を高揚させ、今もフィンランド人にとって欠かすことのできない『フィンランディア』、フランス南部プロバンス地方のアルルを舞台に繰り広げられる男女の愛情の機微を情感豊かに描き出す『アルルの女』、そしてほぼ一つに集約される主題に含まれる動機の繊細で緻密な操作と核心的な和声、さらには印象的な旋律の重なりによって音楽史に欠かすことのできない作品となったブラームスの交響曲第2番と、いずれも魅力的な作品ばかりです。

4学年48名の団員の日々の活動の集大成となる第37回定期演奏会の開催にお力添えいただいた皆様に御礼を申し上げます。今後も一層のご支援をお願いするとともに、名城大学管弦楽団の活躍にご期待いただければ幸いに存じます。


<Executive Summary>
The Meijo University Orchestra the 37th Regular Concert (Yusuke Suzumura)

The Meijo University Orchestra held the 37th Regular Concert at the Tokai City Arts Theatre on 15th October 2022. On this occasion I contribute a greeting for audiences as the Advisor to the Orchestra.

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