NHK交響楽団2021年1月NHKホール公演

今夜は、18時から20時までNHK FMでNHK交響楽団の2021年1月NHKホール公演を聴取しました。

今回は、前半にピエルネの『ラムンチョ』序曲とファリャの交響的印象『スペインの庭の夜』、後半にヒナステラのバレエ組曲『パナンビ』とラヴェルの『ダフニスとクロエ』組曲第1番及び第2番が演奏されました。ピアノ独奏はハビエル・ぺリアネス、指揮はファンホ・メナでした。

NHK響の定期公演では初演となるピエルネ、ファリャ、ヒナステラの3曲のうち、最も印象的であったのはNHK響と初共演となるぺリアネスの独奏による『スペインの庭の夜』で、高音をまろやかに弾く繊細さと曲の運びの力強さは印象的でした。

また、後半のラヴェルの『ダフニスとクロエ』組曲は悠然とした管弦楽から躍動感を引き出したファンホ・メナの指揮が光る内容で、楽団にとっては慣れ親しんだ作品も指揮者の違いにより新しい表情を見せる典型例となりました。

新型コロナウイルス感染症の拡大により日本と外国との往来が制限され、NHK交響楽団も定期公演を中止して各月の公演に変更する中で、当初の予定通り来日し、所定の自主隔離期間を経て登場したメナとぺリアネスは、改めて定期公演に招聘するとともに、今後も共演を重ねてより充実した演奏を披露することが期待されるものでした。

<Executive Summary>
Stage Review: NHK Symphony Orchestra December Concert at the NHK Hall (Yusuke Suzumura)

The NHK Symphony Orchestra held the December Concert at the NHK Hall and broadcasted via NHK FM on 16th January 2021. In this time they performed Pierné's Ramuntcho overture, Falla's Noches en los jardines de España, Ginastera's Panambí suite, and Ravel's Daphnis et Chloé sute No. 1 and No. 2. Solo piano was Javier Perianes and conductor was Juanjo Mena.

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?