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キャリアについて考える②〜転職を考えた新社会人時代〜

前回の続き。

ギャップにつまづき、転職を考えた新社会人時代

配属当初、プログラミングとか、設計とかを任されて、後は一人で黙々とやっていくものだと思っていた。
しかし、プロジェクトとはチームで進めていくものである。特に新人の間は、勝手に作ったコードや設計書がそのまままかり通るわけがない。厳しいレビューを潜り抜けないといけないのである。
何をするにしてもメンバーにチェックしてもらう必要があり、その裁量権の無さに辟易していた。

業種や職種によって形態は様々だが、会社員とはこういうものなのか、と知った。
ちょっとやっていけそうにないな、と感じた。

また、新人期間は目標を掲げて、そこに至るまでの成長計画やその進捗報告が課せられていた。
私は、「メディアから取り上げられるような製品の開発に携わりたい」という目標を掲げた。
これは、前回述べた自己顕示欲の表れだとおもう。

裁量権を求め、ビッグマウスを叩き、でも大して仕事ができるわけではないので、周りから見れば扱いに困った新人だったと思う。



隣の芝生は青い



そのとき、たまたま見つけたのが、DTM(デスクトップミュージック)スクールの広告である。
PCで打ち込んで作曲するのである。
初音ミクなどボーカロイドはその類である。

元々、アニメソングが好きだったということもあり、いつかは自作したいと思っていた。
ソフトウェアの世界でダメなら音楽で1発当ててやろうと笑
側から見るとどうしようもない思考だが、一度追い込まれてしまうとバイアスがかかり、盲目的になってしまう。

また、働き方という点でも、音楽のスキルを身につけてフリーランスとして作曲家や講師の活動ができれば、組織に縛られることなく個人の裁量で動ける範囲が広い。その点も魅力的だった。
もちろん、そこに至るには、相当なスキルを積む必要があるが。

そんな背景でスクールに通い始めたが、いつ芽が出るかわからない音楽で食べていくためには、相当な情熱を注ぎ込む必要がある。
売れたい、目立ちたいという自己顕示欲だけでは続けていくためのエネルギーも持続しない。
いつしか、作曲家としてやっていくキャリアプランも立ち消えとなっていた。


何を成し遂げたいかは大事だが、その目的が第三者のため、社会のため、の方がモチベーションにつながると感じた次第である。
ただ、芽は出なかったものの、チャレンジしたことは良かったと思っている。
経験することで、プロとの違いを体感することができたし、学んだことも多い。


そんな感じでまた振り出しには戻るが、現職に対するモチベーションを戻しつつあった。
それについては、次回書いていきたいとおもう。




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