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【極限の集中】『ゾーン』をわかりやすく解説!
こんにちは。
中学の部活でゾーンを経験してから
大人になり再現できるようになった福島です。
さて今日は最高のパフォーマンスを引き出す
極限の集中状態『ゾーン』とはなにか?
というテーマでお話ししていきます。
『ゾーン』とは何か?
![](https://assets.st-note.com/img/1693948149077-H5eLHtUiYB.jpg?width=800)
科学では『FLOW(フロー)』ともいうこの現象。
個人がある活動に没頭し、時間感覚が失われ、
行動が自動化された状態をいいます。
これはアスリートにとって
とても充実感に溢れた体験で
最高のパフォーマンスが発揮されます。
「ボールが止まって見えた」
「身体が勝手に動き、気がついたら勝利していた」
「相手選手の動きが手にとるようにわかった」
「すごく気持ち良い感覚だった」
神がかったプレイをしたアスリートたちが
このように表現していたのであれば
きっとそれはゾーンに入っていたことでしょう。
あなたはスポーツで
ゾーンに入った経験はありますか?
『擬似ゾーン』は日常でも体験できる
![](https://assets.st-note.com/img/1693948412007-5bXVrD63tH.jpg)
我を失うレベルの集中ができていれば
それもひとつのゾーンともいえるでしょう。
あなたが好きなアニメを見ていて
20分程度で終わる尺のはずが
5分くらいに感じるのも
一種のゾーン体験です。
「お笑い」を鑑賞しているときにも
脳内では「ガンマ波」という脳波が生成され
脳全体がフル稼働して
ゾーン体験をしていることもわかっているそうです。
この「ガンマ波」は
集中力と相関のある脳波です。
集中力との脳波「ガンマ波」の関係
![](https://assets.st-note.com/img/1693949415676-F8Rpgzej61.jpg)
集中力を調べた面白い研究があって…
休憩を挟まず60分授業をしたグループと
15分ごとに5分の休憩を挟んだグループを
比較したところ、
同じ60分の授業であっても
休憩を挟んだグループの方が
テスト(英単語)の点数が高かった。
休憩を挟まなかったグループは
ガンマ波が20分で低下し
40分で急激に落ちたとのこと。
このことからガンマ波は
集中力との関係が証明されています。
そして…
学校の授業や職場の会議で
あなたが集中力が低下するのも
「脳の構造上、仕方がない!」といえるのです。
頭のお堅い先生方は
50-90分の長時間の授業をしますが
あれは非常に非効率です。
ランナーズハイとゾーンは同じ?
![](https://assets.st-note.com/img/1693949713394-lGbXpOvUIV.jpg?width=800)
マラソンをされている方もよく
「ゾーンに入った」と表現しますが
あれはちょっと違うこともあります。
ここでまず《ランナーズハイ》についても
触れていくのですが…
身体的苦痛を乗り切るために
脳内の化学物質「エンドルフィン」が
鎮痛剤として機能した結果の状態が
『ランナーズハイ』といわれています。
これは刹那的な快楽であり
究極の集中状態「ゾーン」とは異なるものです。
ゾーンのときに活性化する脳
![](https://assets.st-note.com/img/1693950515033-lMAg8KutFc.jpg?width=800)
人間の脳には
《ドーパミン作動性報酬系》と呼ばれる
快楽に関する領域が存在しています。
※難しい名前は覚えなくて良いです。
希望・前向きな気分・疲労感の軽減など
ポジティブな快感をもたらすもので
ゾーンに入った状態では
この部分が強く活性化するとされています。
また、集中力と判断力が求められる
「テトリス」というゲームにより
ゾーンに入った被験者の脳波を調べた研究で
前頭葉のシータ波が強くなる傾向が確認されています。
《シータ波(θ波)》
発生により注意力の持続や認知制御の増加。
深い瞑想状態やまどろみの状態である。
この脳波は主に海馬から発せられる脳波であり、
記憶と学習との関係も…。
ゾーン状態で機能が停止する脳
![](https://assets.st-note.com/img/1693951462968-lPMqRSGfwk.jpg?width=800)
前述したようにゾーン状態では
ドーパミン作動性報酬系やシータ波が
活性化させることがわかりましたね。
その一方でゾーン状態では
一部の脳機能が停止することも報告されている。
そのひとつが…
前頭葉の『内側前頭前皮質』です。
《内側前頭前皮質》
自分や他者の思考と感情の理解、
刺激と報酬の関係性、道徳に関する処理などを担い、
人間らしさの本質がつまっている。
ほかにも
不安や恐怖という感情を担う『扁桃体』も、
ゾーンに入ったときにその機能が低下する。
この2つのことから言えるのは
ゾーン状態により『人間らしさの喪失』
目の前の課題に一切の不安もなく
不気味なほどに没頭してしまう
のもそれが理由ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1693951541429-muQZGdYk0M.jpg?width=800)
スポーツで例えるなら…
「ミスをするイメージが全くわかない状態」
といったところでしょうか。
僕もゾーン状態でこれは何度も経験があり
「ミスを恐れていない」というより
「失敗を恐れる概念が脳にない感覚」でした。
最後に
![](https://assets.st-note.com/img/1693951830558-iyQ3OwlPhx.jpg?width=800)
いかがでしたか?
あの集中状態の裏でそんなことが…
と少しでもこの世界に興味が湧きましたか?
スポーツで勝つためには
この集中状態「ゾーン」の習得は
大きなアドバンテージとなります。
スポーツの世界で「メンタル」が
重要視されているからこそ
その頂点ともいえるゾーンを理解することで
あなたのパフォーマンスはもっと上がります。
今後はマガジンで
「ゾーン状態を再現するための具体的な方法」
「日常生活でも集中力を高める方法」
についても触れていきますのでお楽しみに♪
最後までご覧きいただき
ありがとうございましたー!!
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