Ivy to Fraudulent Game 『水泡』
これほどまでに絶望を鮮烈に表現した曲は知らない。
生きている価値を見いだせず、何にも取り柄が無い自分は何処に向かえばいいのか。
強い自意識が水中でもがいている様を見事に表現している。
水中という果てしなく広大な世界の中で、周囲の人間が起こす小さなうねりが生み出した泡にすらなりきれないという現実と、泡になってしまうが故に自分という存在を抹消されてしまうのではないかという無意味な不安と葛藤。
別に自分という水泡が消えても何も変わらないのに。
自意識だけが渦巻いている。
繰り返し