百字小説㊲ 「帰宅」

失敗したため家に帰ることとなった。気まずくて開けにくい玄関の前で立ち尽くしていると母がゆっくりと顔をのぞかせ涙ながら出迎えた。家に上がると父が食卓に真っ赤に腫れた顔で座っていた。今日は自殺帰りなのだ。

(100字)

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